いきなりステーキの凋落… | 大阪の社長 kentのブログ

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関西で介護事業と不動産オーナー業をしている社長の
日常感じた事や出来事を綴っています。

少し前に一世を風靡した『いきなりステーキ』

 

これまでずっと拡大路線を歩まれていましたが、コロナの影響も加わり業績は急降下状態が続いているみたいですね。

 

本格的なステーキが2,000円から3,000円程度で食べれると言う事で人気が出始めて、2013年からの6年間で500店舗にまで拡大されたと言う事です。

 

でも、僕もいきなりステーキに行った事がありますが、本格的なステーキ(?)が3,000円程度だったと思いますが、席は狭いしサービスも悪い、これじゃリピートしようとは思いませんでした。

 

確かに、本格的なステーキハウスで食べると10,000円以上はするのでコスパは良いのかも知れませんが、そんなに頻繁にステーキを食べる習慣もなく、折角ステーキを食べるのならちゃんとしたお店で食べたいって思ってしまうのは僕だけでしょうか???

 

また、肉質の良い商品を安価で提供する為に回転率を重視した経営をされている様ですが、当初の店は立ち食い形式だったと思います。

 

サラリーマンが一人で昼食に食べに行くのなら立ち食いも分かりますが、友人や同僚、家族では行かないですよね?

 

原価率も通常の飲食店なら30%なのにこの会社では60%と儲からない仕組みを作られました。

 

このいきなりステーキの前にも「俺のフレンチ」で有名になった「俺の株式会社」と言う会社があります。

 

この会社の創業者の坂本さんは同じ盛和塾生でもあり、とても素晴らしい経営者です。

 

ブックオフの創業者でもあられますが、本格的なフレンチを安価で楽しんでもらいたいって想いで銀座や青山に出店され、どこのお店も長蛇の列をなしていましたが、やはり顧客に飽きられたと言うか、業績には陰りが出てきてしまっている様です。

 

このお店も当初は立ち食い形式で、ホント狭い丸テーブルに立ちながら食べ、飲んでいましたが、やはり折角のフレンチ、ちゃんとした雰囲気で食べたいって思う人が多かったのではないでしょうか???

 

それとまったく同じ構造の様に見えてなりません。。。

 

俺の…をきっと検証されていたとは思いますが、残念ながら自社のサービス、商品は違うって思われたんでしょうね。。。

 

客単価を下げ、反対に原価率を上げるって事は、当然利益率が下がるって事です。

 

故に、テーブルの回転率を高める為に通常の席数以上の配置をし、あえて狭い空間で長居されない様に立ち食いスタイルを取り入れておられます。

 

でも、それって顧客から見ればどうなんでしょうか???

 

ただ空腹を満たす為の食事ではなく、楽しむ為の食事なのにこの様な店を選ぶかって事ですよね。

 

新聞の発表では、いきなりステーキの立て直しを図る為にペッパーランチ部門の売却をされると言う事です。

 

でも興味深いのは、いきなりステーキの店舗数が414店舗、ペッパーランチが189店舗、売上はいきなりステーキが571億円、ペッパーランチ87億と言う差がありながら利益では いきなりステーキ12億円、ペッパーランチ19億円と明らかにペッパーランチの方が収益性が高いって事です。

 

そのペッパーランチ部門を売却しなければいけないペッパーフードサービスは、今後益々厳しい経営が待ち受けている様に思います。

 

因みに、ペッパーランチの売却額は85億円と言われていますが、最大105億円にまで業績次第で増額する様ですが、19年12月期に2期連続で27億円の赤字をだし、自己資本比率は2%にまで下がっていると言う事です。

 

不採算店の閉鎖に伴う費用、コロナによる影響、立ち食いスタイルと言う業態、同業他社との競業

 

やはり、、、

 

ウチの会社でも毎年、毎年新しい老人ホームを建設し、M&Aで介護事業会社を買収していますが、あまり調子に乗り過ぎると一気に業績が悪化し、顧客離れ、同業他社との競争激化、従業員の採用難、介護報酬の減額 etcにより、会社の存亡が危ぶまれる様になったりするんでしょうね。。。

 

このいきなりステーキの動向を他山の石とし、しっかりと戦略を練り、前に、前にと進んで行きます!