グアムの島都は、ホテル街のあるタモンやタムニングではなく、やや離れたところにあるハガニアという街です。主要な行政機関や図書館、大きな銀行等はこちらに集まっています。
さて、この日の午後はちょっと野暮用があってハガニアへ出発です。
ハガニアへは例によって赤いトロリーバスで行くことができます。まずはアウトリガーの前からグアム・プレミア・アウトレット(GPO)へ行きます。ハガニアへ行くには、ここでバスを乗り換えなければならないのです。
グアム・プレミア・アウトレットでバスを待ち、アガニャ・ベイコースのバスに乗り込みます。このバスは45分に1本しかなく、不便なことこの上ありません。南国特有のスローペースなので45分くらい気になるほどのものでもないのでしょうが、限られた時間内で旅する旅行者には重要かもしれません。
特にこのコースの沿線にあるシェラトンやオンワードといったホテルに宿泊の場合は、タモンの街に出るのはちょっと大変かもしれませんね。
(逆に、静かで落ち着いた環境の中でリゾートを楽しみたいという方にはおすすめかもしれません。)
(左)シェルのGS。ガソリンは1ガロン4ドル後半といったところでした。アメリカ本土から遠く離れた島であるため物価はやや高めか。
(右)ハガニアへの道沿いには、こうした古びたアパートや商店などが立ち並んでいます。
GPOを出てハガニアへと向かう道に入ると、廃墟になった商店や家が多く目につくようになりました。これはおそらく、数年前にあった大型台風の被害により、そのまま見捨てられた建物ではないでしょうか。実際、屋根が吹き飛んでしまったまま放置されているものや、窓ガラスがなくなってしまっているものなども散見されました。
やはり、そう考えると台風の襲来はグアムの弱点のひとつとも言える気がします。
収入の大部分をおそらく基地と観光収入に依存している島としては、台風によりひとたび観光産業が壊滅状態になれば、島の財政そのものに影響を及ぼしかねません。それを感じさせる出来事にこの後直面することになるのですが、やはりこうしたリゾート中心の島である以上仕方がないことなのかもしれません。
しばらくひたすらこんな景色の中を走ります。こうしたところを見ている限り、「リゾートとしてのグアム」というより「田舎の島」というイメージのほうが先行してしまいます。
少し高い建物や立派な建物が散見されるようになってきました。ハガニアの近くまで来たのでしょうね。
ビルや大きな銀行、教会等が立ち並ぶ場所で、私はバスを降りました。ハガニアに到着です。