SNSで広がる「闇バイト」の罠
子どもが人生を壊す前に、親ができること
こんにちは、SNS総合アドバイザーの櫻井健太です。
今回は、いま深刻化している「闇バイト」の問題について。
SNSを通じて子どもたちが“犯罪の加害者”にされてしまうリスクと、その対策についてお話しします。
本記事は以下の動画の内容を記事にしております!
SNSから闇バイトへ…なぜ引っかかってしまうのか
TikTokやInstagram、Xなどで流れてくる「日給3万円」「誰でもOK」「即日振込」――
こんな甘い言葉が子どもたちを引き寄せます。
でも考えてみてください。
忙しい飲食店でも時給1200円。
スマホを触るだけで時給3000円なんて、冷静に考えればありえないことです。
にもかかわらず、**「バレなければOK」「法に触れていません」**といった言葉で
あたかも“安全なバイト”のように見せかけてくる。
これが、闇バイトの手口です。
闇バイトはこうやって誘ってくる
・DMで「簡単な仕事あるよ」
・LINEやTelegram(TGR)など履歴が残らないアプリに誘導
・「名前・住所・実家の情報」を最初に聞いてくる
・「やめたら家族に何があるかわからない」と脅してくる
一度関わってしまうと、逃げられません。
最初は優しく、最後は脅しに変わる。
そんな巧妙で危険な仕組みになっています。
「知らなかった」では済まされない
例えば以下のような行為でも、立派な犯罪の実行犯とみなされます。
・荷物を運ぶだけ → 中身は違法薬物
・ATMでお金を引き出すだけ → 詐欺の出し子
・報酬を渡すだけ → 詐欺グループの一員
知らなかったでは済まされない。
逮捕、補導、学校退学、進学・就職への悪影響…
“1万円”と引き換えに、人生を棒に振る危険があるという現実を知ってほしいのです。
闇バイトの構造と子どもたちの立ち位置
闇バイトは、犯罪を“細分化”して誰が何をやっているか分からないようにしています。
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指示を出す親玉
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金を回収する実行犯
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仲介や連絡係
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募集係(SNS担当)
子どもたちは「バレやすいポジション」に配置され、
リスクは高いのに報酬は少ない。
しかも、逮捕されるのはほとんどがこの実行犯ポジションの子どもたちです。
なぜ10代が狙われるのか?
・警戒心が低く、信じやすい
・お金に困っている、欲しい理由がある
・SNS利用率が高く、声をかけやすい
・相談できる相手がいない、または怒られると思って黙ってしまう
だからこそ、親子で日頃から「お金」「バイト」の話をしておくことが重要です。
闇バイトの防止には「信頼関係」と「早めの相談」がカギ
もし子どもが「秘密のバイトがある」と言い出したら、
すぐに止めてください。
たとえ「もう引き返せない」と言っても、そんなことはありません。
警察に相談すれば、手遅れになる前に止められます。
そして、何より大切なのは子どもが安心して相談できる親子関係を築いておくこと。
・「なんでそんなことしてるの!」と怒らない
・「早めに話してくれてありがとう」と伝える
・いつでも相談できる空気を作っておく
これだけで、未来が大きく変わります。
今、大人ができること
・怪しい誘いが来たら即ブロック
・「うまい話はない」と教える
・子どもが困ったとき、すぐ味方になれる姿勢を持つ
そして、“お金の使い方”や“社会の仕組み”を一緒に学ぶことが、最大の防止策です。
SNS教育の講演会、実施中です
私は、SNSを活用した犯罪や依存から子どもたちを守るため、
学校やPTA、自治体など向けに講演会を行っています。
・SNSでの闇バイトの事例
・子どもが引っかかる心理と仕組み
・実際のDMや投稿例などを交えて具体的に解説
オンライン対応も可能です。
全国どこでもお声がけください。
詳細やお問い合わせは、以下のリンクからお願いいたします。
子どもたちの未来が、
たった一度の投稿や誘いで壊れてしまわないように。
一緒に、見守っていきましょう。
櫻井健太