「なんでそれ投稿したの?」が通じない理由
親子でズレるSNSの常識
こんにちは、SNS総合アドバイザーの櫻井健太です。
今回は「子どもがなぜその投稿をしてしまうのか?」「親子のSNS感覚のギャップ」についてお話しします。
以下の動画が内容のベースですのでぜひ動画も併せてご覧ください🌟
SNSに対する価値観は、親世代と子ども世代でまったく違う
親として、子どもの投稿に思わずこう言いたくなる瞬間があるかもしれません。
・なんでそんな写真を投稿するの?
・なんで友達の顔まで映してるの?
・目的はなに?意味あるの?
ですが、子どもにとっては「なぜそれが問題なのか」がわからないことが多いのです。
今のSNSは「遊び場」であり「日常の延長」
子どもたちにとってSNSは、友達との会話、ふざけ合い、思い出の共有の場所。
「投稿=当たり前」になっており、顔が写る・映ることへの抵抗も非常に低くなっています。
さらに、他人の顔が当たり前のように出ているTikTok動画や街頭インタビュー系のコンテンツが増えている影響で、
「映ってても大丈夫」という感覚が定着してきているのです。
子どもは「見せているつもり」が「世界に見られている」とは思っていない
「フォロワー=友達」と思っている子も多く、SNSが世界中に公開されているという意識が薄い傾向にあります。
実際には、
・フォローせずとも投稿を見る人がたくさんいる
・XやInstagramには「保存機能」がある
・誰が保存したかは投稿者にはわからない
たとえば、女の子二人の動画に「保存数100」がついているとします。
それは100人の見知らぬ人が、その動画をいつでも見れる場所に保存しているということ。そのほかにもスクショや録画もされている可能性が大です。
とても怖いことですが、子どもたちはそこまで想像できていないのが現状です。
SNS教育がまだ追いついていない現実
学校でSNSに関する講習が行われることもありますが、
多くの場合は警察や教員が「事件例」をもとに話す形式が主流です。
それでは子どもにとっては「他人事」に聞こえてしまうことも。
本当に必要なのは、「自分が今使っているSNSの仕組みやリスク」を具体的に知ることです。
SNSを実際に使いこなしている立場からの説明だからこそ、伝わるものがあると考えています。
だからこそ、怒るより“対話”を
「こんな投稿ダメでしょ!」と頭ごなしに叱ってしまうと、子どもは反発してしまいます。
・なぜその投稿が危ないのか
・なぜ気をつけなければいけないのか
その理由を一緒に考えていくスタンスが大切です。
たとえば
「今日投稿してたあれ、○○ちゃんもやってたの?」
「これ、誰が見るかって考えてから投稿してる?」
など、会話の中でやんわりと気づかせる工夫をしていきましょう。
親子でルールを作ることが第一歩
高校生になるとルールを嫌がる子も多いですが、特に小学生・中学生には必ずSNSルールを作ることが必要です。
「警察が来て話してくれたから大丈夫」ではなく、
日常的に一番近くにいる親が、きちんと伝えていくことが大切です。
SNSは一緒に“育てる”もの
子どもが「これは投稿していいかな」「誰かを傷つけないかな」と自分で判断できるようになること。
それがSNS教育の本質だと私は考えています。
ルールを押しつけるのではなく、SNSを通して親子で一緒に育っていく。
その意識を、今日からぜひ持ってみてください。
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私はSNSトラブル防止のため、全国の学校・PTA・自治体向けに講演会を行っています。
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ご覧いただきありがとうございました。
次回の発信でも、子どもたちが安全にSNSと向き合えるためのヒントをお届けしていきます。
また次回の記事でお会いしましょう!🌟
櫻井健太