日本でもアメリカでも野球の試合でビデオ判定がある。

明らかなアウト・セーフもあるが、際どいものが多い。

肉眼で瞬時に判定するのは大変だと思う。審判も大変な仕事である。

 

テレビで観戦していると色々な角度からビデオをスロー再生してくれる。

カメラアングルもありなかなか明確な場面は少ない。

観戦している方は無邪気なもので、好き勝手にアウト・セーフを言っている。

この時にはどうしても応援しているチームに有利なように見えてしまう。

中立的な目で見ようとするのだが、難しいものである。

 

家族と贔屓チームが異なる場合など、同じ映像を見ているのに判定が異なる。

審判はホームチームに良くない判定をする時にはそれなりに勇気が必要だと思う。

 

野球の判定は最終的にアウトかセーフを決めなければならず、その意味での難しさがあると思う。企業の中ではそこまで明確にアウト・セーフを決めることは少ない。

逆に際どい判定の時には恣意的に決めても特に問題は無い。が、遺恨は残る。

 

品質問題の場合には最終的な合否は明確で無ければならないが、不具合の原因究明の時に人が関わると明確にならない場合もある。

そういう時にどういう判定を下すかは難しい。人の関与が直接の原因であっても、どういう指示の下に作業を行ったかが大切である。すると関係者が増えることになる。

 

野球の審判も大変だが、別の意味で企業の中でも大変な思いをしている人達が居る。

本当の意味での真実が分かればそれで良いものでもない。その要因まで遡ればまずは明確な答えは無い場合もある。

 

どの様な場面でも判断をする人は大変である。それを思い出した。