海外に居て困るのはメールである。

 

時差があるため、夜のうちに多くのメールが届く。この処理の順番が面倒である。

特に欧州に居ると、のんびり返信していては日本の定時を過ぎての返信となり、1日余分に時間がかかる場合がある。かと言って慌てて返信するとその後のメールで状況が変わっていたりする。

 

メールを返信する時にタイトルをそのまま返信することもあるし、簡単なコメントをオリジナルに付けて返信する場合もある。時には元々のタイトルからズレてきたなと感じてタイトルを書き換える場合もある。

だからタイトルだけで判断できないので、メール本文を読む必要がある。

 

海外で朝多くのメールが着信しているのを見た時、古い順に見る方法と新しい方から見る方法がある。(発信者別に見る方法もあるらしいが、やった事はない)

古い順に見る方法は、業務の流れがよく分かる反面後から修正が入っていてもそれに気が付かない。新しい方から見ると、最新情報から接することが出来るので情報の混乱は起きないが、元情報が分からず修正情報だけを見ることもある。

 

色々試行錯誤してみたが、古い方から見る方法に落ち着いた。

例え後で情報がひっくり返っても、その経緯を知ることが出来る。

しかし返信は全てのメールを見終わるまでやらない事としていた。

それは、電話会議の時間設定の依頼メールが来たとしよう。最初の依頼メールに返信すると、後で読んだ(既に着信している)メールで誰かが候補日を絞っている場合など、自分だけでなく相手も混乱させてしまうからである。

だから、返信すべきメールは返信ボタンを押すだけで何も記載せず放って置くこととした。

全てのメールを読み終わってから、返信すべきメールを確認して、一つ一つ返信するようにした。

作業効率からすると、返信すべきメールを探す分手間が余計にかかる。しかし返信の二度手間を避けることを考えればトータルとして効率的だと思っている。

 

なお、出来る限り会社に着く前(家を出る前)にタイトルだけでも目を通すようにしていた。めったに無いが、”朝起きたら一番に連絡を乞う”という内容のメールが来るからである。

この情報を知らずにのんきに会社に行くのはある意味幸せであるが、後が大変なことになる。お尻の時間が日本時間で決められている場合など、会社に着いてから1時間以内に何か返答する必要があったりする。

家でこの情報を知れば、取り敢えず電話して概要を聞いてから出社できる。出勤途上で策を練ることも可能である。自分を守るためにも早めの情報収集は必要だと思っていた。

 

労働時間管理の観点からは家でメールを見ることに対して賛否あるかも知れないが、海外では必須だと思っている。日本が日本時間だけで考えて納期設定をする以上精神的ストレスを減らすためにも有効だと信じている。