前回に引き続いて「早稲田と海城」の比較をしたいと思います。
早稲田、海城ともに新宿区
※早稲田は地下鉄東西線早稲田駅から徒歩1分
※海城はJR山手線新大久保駅から徒歩5分
どちらも東京のなかの東京という感じですが、早稲田は学生街、海城はコリアンタウンの近くでややカオス。
どちらも楽しそうです。新大久保は美味しい店がいっぱいです。また、韓流好きにはたまらない街です。
【受験日程、定員】
早稲田2/1①(S58)200名(66.6%)
2/3②(S61)100名
海城
2/1①(S58)145名(45.3%)
2/3②(S61)145名
帰国30名
早稲田の方が1日の定員が多いです。そのため、第一志望は早稲田が多そうですが、海城の方が御三家落ちを沢山吸い上げているとも言えます。
【2022年偏差値】
SAPIX
→
S61早稲田②、海城②
四谷大塚、早稲アカ
→
Y67早稲田②
Y66海城②Y64早稲田①、海城①
日能研
→
N67早稲田②、海城②
N64海城①
偏差値はほぼ互角です。
しかし、実力伯仲ながら、ライバルに見えないのは、受験生のなかで棲み分けが出来てそうな気がします。
【アピールポイント】
早稲田→
早稲田大学の推薦枠が50%あり、いざというときのセーフティーネット機能を発揮しそう。
※一方で「早稲田でいいや」と思う生徒も一定数いそう。海城
→
なんと言っても鉄緑会の指定校であること。仮に御三家落ちても鉄に入るなら同じ❗️と割り切ることもできます。※一方で、中学受験に引き続き課金ゲームの世界に突入。また、そこそこ鉄に行く子が多いからから、行かないと差が開くからジレンマを抱えそうです。
(令和5年5月追記)
早稲田も鉄緑会指定校になりました。
【各塾の対策講義、模試】
SAPIX
→
①SS(サンデーサピックス)
早稲田、海城ともに単独又は他の学校との合同で設置だったと思います。
すみません。でんは、他のSSだったので詳しくわかりませぬ
②学校別SAPIXオープン(模試)
早稲田のみ※海城はなし。あっても良さそうですが…。
(↑去年の学校別SAPIXオープンです)
早稲田アカデミー
→NNは早稲田のみ設置
※海城はないため、難プロに行くか、NN駒場東邦に行くか等で対応
四谷大塚
→
早稲田、海城ともにコースあり。
日能研
→
早稲田、海城ともに日特コースあり。
ただし、
早稲田が御三家と同じ「難関校」で、
海城が芝や攻玉社と同じ「上位校」というカテゴリーなのが少し気になりますけど
甘くみてるんじゃないですかぁ
【その他入試の留意点】
①科目による足切り
早稲田→なし
海城→足切りあり
※1科目でも極端に悪い点数があれば、(総合点がよくても)不合格
②小学校の成績通知表の提出
早稲田→不要
海城→提出が必要
海城は、科目ごとの足切りあり、成績表提出せよと何だか面倒とも思えます、裏を返せば、勉強も人間性(?)もバランス重視なのでしょう。
なお、海城は、ホームページで次のような受験生向けの熱いメッセージを送っています。
成熟した日本社会ではシステムや制度の複雑化に伴い様々な問題が山積しています。 そうした中
~(中略)したがって、単純な知識の暗記やパターン化された解法のテクニックを詰め込むだけでは本校の入試には対処しきれません。
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うちのでんは読んだ瞬間
「あ、無理」
とビビってました。
【問題の傾向】
あくまでもSAPIXの先生のお話ですが、「海城の方がオーソドックスで努力の結果が出やすい出題傾向。但し、社会は独特で長文対策が必要」、「早稲田は算数が難しく、海城に比べたら努力の結果が出にくい。当日に閃かないと解けないような問題がバーン❗️と出ておしまいになることもある。」とのことでした。
まあ、御三家余裕合格クラスになると力でねじ伏せて合格できるのかもしれませんが、これはあくまでも一般の生徒の話です。
ちなみに、
うちのでんは受験学年では、SAPIXから上記の理由+その他の理由から、海城を受験することを勧められました。
相変わらず「あ、無理」とビビってましたけど。
(参考です。早稲田くんと海城くんについては、 こちらでも触れていますよ)
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