地蔵盆の風習が主に近畿地方に限定されたものであるらしい。
記憶の中の地蔵盆は私が小学1・2年生までの記憶であって今や70年近くも前の話題です。
当時私が住んでいたのが大阪市内の、環状線だと大阪駅から1駅目の小さな軒並みが続く町屋でした。
NHK朝ドラの「芋タコなんきん」の戦争前の主役たちが住んでいた写真やさんがあった家から、200m離れた市電通りに面していた。
路地の奥などにお地蔵さんがあちらこちらに立っていた。
旧暦の地蔵菩薩の命日である7月24日の前後に地蔵さんの縁日が開かれていた。
お盆に行われる地蔵盆では路地のお地蔵さん毎に、あるいは日にちを違えてお祭りをしていた。
詳しくは覚えていないのですが、いわば町内会の路地の細道で行われたお祭りの感じでした。
お地蔵さんはきれいに清められ燈明があげられ、路地には提灯が飾られていた。
子供達にとってはお菓子が配られるのが嬉しかった。
そして盆踊りが始まった。
普段は路地の奥だとか片隅にお花が供えられてはいたが、それほどに気が付かなかったお地蔵さんがあちらこちらに立っていたと気が付くのは地蔵盆が行われたときだった、と思い出されたときだった。