深海とは、水深200メートル以深の領域を指しています。


全世界にある海のうちの約80%には、水深が200メートルよりも深い場所があります。

なので、みなさんが船から海を見下ろせば、ほとんどの場合、その下には、深海が広がっています

また、海の平均水深は3729メートルなのに対して、陸の平均高度は840メートルしかありません。

もし、地球の凹凸をなくせば、地球全体はすべて水没することでしょう。

僕たちが住んでいる、この地球は、深海の惑星なのです。




(じゃらんニュース




深海が生む鮮やかな"カクテル"とは?



深海は深く潜っていくにつれて、その色を失っていきます。

潜り始めたときは、海の色がライトブルーでも、さらに潜っていけば、それがディープブルー、そして、漆黒へと変わっていくのです。


このような鮮やかな色は、どのようにして生まれるのでしょうか?


光は水に吸収されます。


そして、吸収のされやすさは、太陽光に含まれる7色でバラバラです。


最も吸収されやすいのは、赤色で、水深10メートルほどですべて吸収されてしまいます。


それ以外の色は、さらに深くまで届きますが、徐々に弱まっていき、水深70メートルぐらいの所で、入射した光のうち99.9%が吸収されます。


一方で、青色は、他の色に比べて吸収されにくいため、どの色よりも遠くまで届くことができます。


そのため、海は青色になるのです。


水深70メートルになると、入射した光の99.9%が吸収されるため、光の量は、0.1%しかありません。


しかし、僕たちは、たったこれだけの光の量でも感知することができます


ですが、水深が400メートルを超えてくると、ヒトでも光を感じることができなくなってしまいます。


さらに深い場所へ潜っていけば、永遠に太陽光の届かない漆黒の世界となり、


水深1000メートルを越えれば、青系統の色すらすべて吸収され、完全な暗黒の世界となるのです。


このように、水深が深くなるにつれて、太陽に含まれる光が徐々に吸収されていくことで、


深さによって、海はさまざまな様相を見せてくれるのです。


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深海の科学 地球最後のフロンティア
著者:瀧澤 美奈子
出版社:ベレ出版