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~モノ売りするな、事件を起こせ!~
コンセプトメーカー養成講座
―――――――――――――――――――― 第19号
こんにちは!
ゴトーケンタです。
コンセプトメーカー養成講座第19号をお届けします。
おもしろいことを思いつきました。
新商品や新サービス開発の相談にのっていると、
殆どの人が
「いくらにすればいいですかね。」
と価格設定について相談してきます。
大抵は、仕入れや製造のない、いわゆるサービス系が
多いのですが、
もし世の中になくて、
それを喉から手が出るほど欲している人がいるのであれば、
ご自由にどうぞ、という話なんです。
とはいえ、世の中にないからこそ
値付けが難しいというのもわかります。
そこで、今あたためているアイデアがあるんですが、
逆に価格を決めてから商品やサービスを開発するという
ことなんです。
例えば、1万円なら1万円の商品やサービスをつくります。
なんでこんなことを思いついたかというと、
自分でも困ってたんですね。
ボクのようなコンサルタントの場合、
数万円から数百万円のものまでサービスがあります。
たとえば50万円のサービスの廉価版をつくるとしても、
サービスをつくってから価格設定すると、
せいぜい10数万円とかになってしまう。
そこで発想を逆にして、
1万円と決めたら1万円のサービスをつくってみることに
したのです。
すると、今までと発想が変わって、
アイデアが次から次へと湧いてくるではないですか。
1万円のサービス、たくさん思いつきました。
ここまではわりと誰でもできることですね。
肝心なのは、1万円のサービスで月商いくらの
ビジネスモデルにするかということです。
たとえば、美容師さん。
客単価1万円の美容室と仮定して、
1人のスタイリストが一日5人担当するとしましょう。
すると日商50,000円、月間25日出勤したとして、
月商125万円。
ちなみに美容室で1人が毎日5人できていれば
まずまずと言われていますから、
これ以上の売上をあげようと思っても、
さばける人数が大体上限なため、
それほど伸びしろはないですね。
また、美容室の場合、人件費率は
高単価店で35%くらい、
カット専門店で60%くらいですから、
客単価1万円の高単価美容室だと、
アシスタントの給料も考慮すると、
30万円前後がスタイリストさんのお給料になります。
つまり、30万円を得るために、
月間125人獲得しなければならないということです。
利益率ほぼ100%のアドバイス業、カウンセリング業であれば、
30万円得るのは、30人もやればいいことになります。
でもそんなビジネスつまらないので、
実際に参加すれば5万円から10万円するような
講座やセミナーの内容をテキストやDVD、
音声にしたものを1万円で販売するモデルを考えます。
するとこれが大好評で、1日で10本も20本も注文が入り、
月間で500本くらい売れたとしましょう。
すると売上にして500万円です。
データのやり取りだとすると送料もパッケージ料も
かからないのでほぼ利益率100%で回せるかもしれません。
月商1000万円のビジネスにしたければ、
どうやって1000本販売するかを考えればいいのです。
商品に自信があるのであれば、初月を無料にして、
気に入れば翌月から月980円の年間会員登録を
してもらうことだってできます。
何が言いたいか意図はつかめたでしょうか?
つまり、価格からスタートすることで、
ビジネスモデルにイノベーションを起こすことが
できるかもしれないということです。
もちろんその価格というのは、1万円なら出せる人がいて、
その人はどんな商品やサービスを欲しているか、という
顧客の欲求からスタートしての話です。
50万円のセミナーやコンサルティングは
受けることができないが、
1万円なら試してみようと思う人はぐんと増えるはずです。
すると、今までお客様でなかった層を開拓することに
繋がります。
そう。ノンカスタマーをカスタマー化してしまう、
新たに市場を開拓するということに繋がるわけです。
コンセプトメーカーは、
こうしてビジネスにイノベーションを起こすことができます。
また、その役目があります。
例えば、こちらの記事
■弱肉強食のウソ
では、ゼロックスが行った価格の意味を変える戦略、また、
クレジットカードの事情を変える戦略が参考になるかもしれません。
イノベーションについてはこちら、
■イノベーションとは何か?
その他には、
■市場は自ら創り出すもの
http://gotokenta.com/happy/business/biring_up_the_market/
■お客様が求めるニーズを細分化してみる
■10万円で100万円の売上を継続的に上げるには?
などが参考になるかもしれません。
長くなりましたので、今回はこのくらいにしておきましょう。
それでは次回もお楽しみに!
ご感想・ご意見は、お気軽にご連絡ください。
皆さんからの返信をひそかに楽しみにしています!
それでは、またお会いしましょう!!
(ゴトーケンタ)
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編集後記
今回お話した、価格を決め手から商品やサービスを
考えてみるという発想は、裏話をすると、
専門家同士が、お金を介すことなく互いのサービスを
交換しあえる環境をつくりたいと思って考えついたのです。
たとえば、SEOが得意なWEBクリエイターと、
ブランディングが得意なコンサルタントが、
互いのサービスを交換して、互いのサービスを体験し、
効果検証してみるとか、
マッサージ師さんであれば、マッサージしてあげる代わりに
何か他のサービスの提供を受けるとか。
そのためには、
サービスの等価交換が行われなければなりませんので、
予算というか、この価格でサービスを考えて下さいと
オーダーを出す必要があります。
こうすることで互いにそれ相当のサービス交換が可能になると。
事業立ち上げ初期のリスクを考えた、
ちょっとおもしろいビジネスのネタでした。
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