現状を打ち破るために経営コンサルタントに助言を求めに訪れた素子。
経営者として失格の烙印を押され、けちょんけちょんにされると思って覚悟していたが・・・
【第5話】 経営戦略
怒られる覚悟で後藤のもとに相談に行き、なぜだか勇気づけられて帰ってきた素子。
その日の営業はいつもより自然体で営業ができた気がした。
営業終了後、事務処理のためのパソコンを開くと後藤から長文のメールが届いていた。
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考えて打った施策が不発に終わり、右腕の矢部から「どういう店にしたいのか」をつきつけられうろたえる素子だが・・・
第4話 経営者の仕事
翌週、素子はふぁみ~ゆ開業の際に助言をもらったりしてお世話になっていた経営コンサルタントの後藤に相談に行った。
「橋本さん、ご無沙汰ですね。お店の調子はどうですか?」
愛嬌のある笑みをうかべて後藤が出迎えてくれた。
「お久しぶりです、後藤さん!それがなかなかうまく行かなくって。」
素子は開業してからのこと、近隣に競合店ができたこと、それによって売上が目に見えて下がったこと、チラシを配ったり色々やってみたがあまり効果がなかったこと、従業員に店をどうしたいのか聞かれたことなどを全部後藤に話した。
「なるほど。橋本さん、おめでとうございます!」
話を聞き終えた後藤が発したのは予想していなかった言葉だった・・・
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第4話 経営者の仕事
翌週、素子はふぁみ~ゆ開業の際に助言をもらったりしてお世話になっていた経営コンサルタントの後藤に相談に行った。
「橋本さん、ご無沙汰ですね。お店の調子はどうですか?」
愛嬌のある笑みをうかべて後藤が出迎えてくれた。
「お久しぶりです、後藤さん!それがなかなかうまく行かなくって。」
素子は開業してからのこと、近隣に競合店ができたこと、それによって売上が目に見えて下がったこと、チラシを配ったり色々やってみたがあまり効果がなかったこと、従業員に店をどうしたいのか聞かれたことなどを全部後藤に話した。
「なるほど。橋本さん、おめでとうございます!」
話を聞き終えた後藤が発したのは予想していなかった言葉だった・・・
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「シェフ。一体このお店をどうしたいんですか?」
口数の少ない矢部が単刀直入に聞いてきた。
「どうしたいって・・・。たくさんのお客様にふぁみ~ゆの料理を食べて頂いて、喜んでもらいたいに決まってるじゃない。」
普段おとなしい矢部からぐさりと刺さることを聞かれ、素子は少しうろたえて応えた。
「こないだビストロ・セルクルにみんなで行った時に分かったことがあります。正直サービスはいたってマニュアル的で機械的でしたけど、スタッフに迷いは感 じられませんでした。やるべきことが明確なんだと思います。ふぁみ~ゆはオープン以来この方、毎日が手探りで場当たり的です。シェフはそれが面白いと思っ ているのかもしれませんが、パートやアルバイトはじめ、従業員の立場から言えば、それは不安以外の何物でもありません。」
***
リーダーの戦略不在が現場の混乱を引き起こす
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口数の少ない矢部が単刀直入に聞いてきた。
「どうしたいって・・・。たくさんのお客様にふぁみ~ゆの料理を食べて頂いて、喜んでもらいたいに決まってるじゃない。」
普段おとなしい矢部からぐさりと刺さることを聞かれ、素子は少しうろたえて応えた。
「こないだビストロ・セルクルにみんなで行った時に分かったことがあります。正直サービスはいたってマニュアル的で機械的でしたけど、スタッフに迷いは感 じられませんでした。やるべきことが明確なんだと思います。ふぁみ~ゆはオープン以来この方、毎日が手探りで場当たり的です。シェフはそれが面白いと思っ ているのかもしれませんが、パートやアルバイトはじめ、従業員の立場から言えば、それは不安以外の何物でもありません。」
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