考えて打った施策が不発に終わり、右腕の矢部から「どういう店にしたいのか」をつきつけられうろたえる素子だが・・・
第4話 経営者の仕事
翌週、素子はふぁみ~ゆ開業の際に助言をもらったりしてお世話になっていた経営コンサルタントの後藤に相談に行った。
「橋本さん、ご無沙汰ですね。お店の調子はどうですか?」
愛嬌のある笑みをうかべて後藤が出迎えてくれた。
「お久しぶりです、後藤さん!それがなかなかうまく行かなくって。」
素子は開業してからのこと、近隣に競合店ができたこと、それによって売上が目に見えて下がったこと、チラシを配ったり色々やってみたがあまり効果がなかったこと、従業員に店をどうしたいのか聞かれたことなどを全部後藤に話した。
「なるほど。橋本さん、おめでとうございます!」
話を聞き終えた後藤が発したのは予想していなかった言葉だった・・・
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