【ビッグデータの活用と新商品開発】PBの動向に目が離せない | 2万件を超える経営相談実績で経営課題を調理する企業参謀

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PBの動向に目が離せない。

毎日のようにコンビニに通って品揃えを見ていて気づいたことは、毎週最低でも50品目は商品の入れ替えがあるということ。

今朝新聞を読んでいると、セブンイレブンは実際には約100品目も入れ替えられているという。

実観察値の倍だ。

セブンイレブンの一店舗あたりの取り扱い総品目数は、2800ほど。

今、そのうちの6割以上がセブンプレミアムという独自ブランド商品だ。

セブンイレブンは2015年までにこの数を2400までに増やすという。

どこでも買える商品が、家から近くて便利な立地を利用して定価で販売する、という従来のコンビニのあり方が、独自商品で埋め尽くされることによってガラリと変わる。

しかも、消費者の動向をいち早く捉え売り場に反映し、毎週100品目の入れ替えを実現する背景に、セブンイレブン独自の強みである、情報システムと物流網による、単品管理の仕組みがある。

こうなってくると、数十年前からまるで時が止まったかのように進歩発展をサボっている個人商店の生き残りは益々苦しくなる。

サボっているのだから淘汰されて当然だが、だからといって打ち手が断たれたわけではない。

たとえば、PBを扱う大手の判断基準は厳格だ。生産効率と管理負担から利益性を判断する。1アイテムで売上高が1億円に満たない商品は足切りだし、セブンイレブンにいたっては、現在1アイテムあたりの売上高は2.9億円である。

こうやってみると、効率の面で大手が面倒くさがる高品質少量生産のこだわり商品にはまだやりようが残されていそうだ。

ビッグデータの活用が盛んに取り上げられている。

ビッグデータって大手がやることでしょと、個人商店だからといって無視していてはいけない。

ビッグデータといって大手のように膨大な情報を収集分析するイメージを持つかもしれないが、その見た目の量やインパクトに惑わされてはいけない。

いささか強引に例えるならば、それは商売人なら当たり前に感じ取ってきたある種の、顧客の傾向や空気感、情緒的な機微のようなものでもある。

技術の進歩でそういった感覚的で極めて複雑な領域の解析がだんだんと可能になってきたという話に過ぎない。

ビッグデータの話がしたいのではない。大手がこぞって顧客のことを虱潰しに調べ上げ、集めたデータを分析し、改善や開発に活かしている一方で、顧客と日常的に顔を付き合わせているであろう個人商店が、目の前のたった一人のお客様の微妙な心の動きや機微を察知する努力を怠っているのではないか、ということに警鐘を鳴らしたいのである。

大手の企業努力を鼻で笑っている場合ではない。どれだけの個人商店がこうした動きに危機感を覚え、具体的に対策を考え行動に移しているだろうか。

大手の攻勢に打ち負けないための武器をどれだけ取り揃えているだろうか。

大手が面倒くさがって手を出さない、でもきわめてニッチでユニークで自社のお客様には受けそうな商品をどれだけロジカルに取り揃えられているだろうか、新規商品開発に活かせているだろうか。

素晴らしい技術をもちながら、なかなか売れないから、大手では取り扱ってくれないから、どれだけ売れるかわからないから生産に踏み切れないといった、まだまだ世に出ていない素晴らしいアイデアや商品を、求めるごく一部の人に適切に届けなければならない。

そんな仕組みが実はほぼ出来つつある。

どこにも負けないこだわり商品や商材、生産物をお持ちの生産者様、そういったどこにもないこだわり商品や商材、生産物をお求めの小売店様、ご興味あればお問い合わせ下さい。