とても好評だったので、ブログにも記録しておくことにします。
こういう時ってブログって便利。
被災地では被災者が大変な思いをしているのに、
普段どおり営業するのがなんだか心苦しい・・・。
そんな悩める経営者に今必要な”大義名分”です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇以下、再掲載◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【大義名分】
被災地への義援金を募る目的で、
様々な店舗が売上の一部を寄付する行動が各地に広まっています。
とても素晴らしいことです
ところが、実際に実行している現場でお話をお伺いすると、
こんなときに商売なんてして不謹慎だ!
と受け取られることも少なくないのだとか。
「経済活動を自粛するなんて日本人はクレージーだ」
一部米国のマスメディアにそう揶揄されている通り、
ご商売されている方は、
無事営業が出来るのであれば普段どおり営業していただくのが宜しい。
社会の営みまで麻痺させてしまったら
それこそ復興に時間がかかるというもの。
しかしながら、
「こんな時にのうのうと営業していてもいいものか・・・?」
そう苦悩するのもわかります。
「そうだ、売上の一部を義援金にすれば
お客さんも来店しやすくなるかもしれない」
たしかにそのとおりです。
ではなぜその真意が伝わらず
逆に不謹慎と受け止める人がいるのか?
それは、義援金が目的になっているからです。
つまり、お客さんは義援金のために
お金を使ってくれるのではないということです。
義援金は大義名分には成り得ないのです。
それでは、お店にとっての大義名分とは何か?
皆さんのご商売を当たり前にやることです。
皆さんのご商売を通して、
お客さまに提供したい商品やサービス、
価値を当たり前に提供することです。
義援金団体ではないのですから、
それ以外に提供できるものなどないはずなのです。
飲食店であれば、飲食店として当たり前に営業すればよろしい。
あったかくて、おいしい料理と、心やすらぐおもてなしを提供し、
震災でこわばった心を解きほぐしてください。
皆さんが当たり前のように営業をして経済を動かし、
利益を上げ、その一部を義援金として寄付する。
これはお客さまとは切り離された、
お店の経営判断であり、心意気なんです。
勘違いしてはいけません。
お客さまには関係がありません。
寄付したいなら自分でするのですから。
さて、お店としての大義名分がわかったところで、
実はそのままでは不十分で、
このままやっても不謹慎だと受け取られてしまいます。
ではどうしたらいいのか。
きちんと声明文(ミッションステートメント)を出すことです。
コミットメントすることです。
そのような状況にあっても
当たり前のように普通に営業し、
普段どおりお客さまへサービスや商品を提供すること、
それをお客さまにお約束するのです。
震災に乗じて何か特別なキャンペーンを打ち出したり、
特別メニューを出す必要などありません。
営業が出来るのであれば、
当たり前のように営業をすること。
それ以外にはやることはないのではないでしょうか?
下手にキャンペーンを打ったり、
いつもと違うメニューを出してみたり、
デリバリーやテイクアウトを始めてみたり、
普段と違うことをするから便乗して不謹慎と思われるのです。
それでも、営業するのに躊躇がある・・・。
そう感じられるのであれば、
おそらく、普段の店舗経営においても、
お店の存在理由や、提供すべき価値について、
明確に定まっていないのではないでしょうか?
店舗経営者であれば、
皆さんのお店を通じて、お客さまへ何を提供したいのか、
それを常日頃から明確に思い描いて経営するべきです。
そのお店を通じてお客さまへ提供できる価値は、
おじさん達に活力を与える居酒屋さんなのか、
まちに活気を与えるレストランなのか、
やすらぎとゆとりのサードプレイスなのか、
お店によって様々あるはずです。
お客さまから見たあなたのお店の存在価値、存在理由、
それがあなたのお店の大義名分(ミッションステートメント)です。
例えば、かの有名なTULLY'S COFFEEを例にしますと、
タリーズコーヒーは、スペシャルティコーヒーショップです。
最高の一杯をお客さまに召し上がっていただくために
素材の品質、そして安全を常に考えています。
そして美味しさ。
スペシャルティコーヒーショップとして
どなたにもご満足いただける一杯を、
丁寧に手作りしてご提供しております。
お客さまが召しあがる最高の一杯が
より一層美味しいものであるために、
ゆったりくつろげる空間、
そしておもてなしの心を込めたホスピタリティを
一緒にご提供いたします。
そして震災については、こちらでお知らせしてます。
http://www.tullys.co.jp/info0316.html
これで充分です。
お客さまが求めているのは何か、さすがによく分かっています。
そう、普段どおりのタリーズなんです。
各店舗被災状況によってできないこともありますが、
なるべく普段通り営業します、と。
その上で、
●今できる最高の一坏を手作りで提供する。
●ゆったりくつろげる空間を提供する。
●おもてなしの心をこめたホスピタリティを提供する。
いかがでしょうか?
今できること、とみんなが言っていますが、
義援金を寄付すれば良いという単純な話ではないですよね。
皆さんのお店におかれましても、
義援金に頼らずに、
出来ることを箇条書きで書き出してみることをおすすめします。
書き出せたらそれを声明文(ミッションステートメント)として
大々的に発表(コミットメント)してください。
発表しないとせっかくの思いが間違って伝わってしまいます。
発表しても伝わらない人には伝わりませんが、
公式に発表しておくことで、間違いも減りますし、
間違いがあっても、あの時はこういう思いでやっていたんだよ、
とあとからいくらでも訂正出来ます。
出来ることを当たり前に提供することを約束して、
その上で「売上の一部を義援金として寄付します」、
と発表すると、"心意気”が伝わります。
コミットメントなしで義援金だけ先走りすると、
胡散臭くて薄っぺらくなってしまうので
不謹慎と取られるのです。
まとめましょう。
1. 経済活動を自粛しない
2. 普段どおり営業する(難しいのであれば出来る範囲で)
3. お客さまのために出来ることを箇条書きする
4. それをお客さまとのお約束として発表する
5. その上で売上の一部を義援金として寄付する
店舗ビジネスにおいて、お客さまとは、
あなたのお店が提供する価値に共感した人たちのことを言います。
大切なお客さまのために、今できることを共有(約束)してください。
約束を守った上で被災地・被災者への思いを伝えれば、
お客さまは共鳴してくださいます。
最後に島根のまちの時計屋さんをご紹介します。
ご覧いただければ、きっと店主の心意気を感じて頂けるはずです。
【義援金】企業としての判断
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頑張る地方の戦略参謀 お店の達人 後藤健太
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇以上、再掲載ココマデ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
したっけ。
