KEN筆.txt

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鈴木健.txtブログ――プロレス、音楽、演劇、映画等の
表現ジャンルについて伝えたいこと

【著書新刊情報】
〔書名〕虎ハンターの美学
〔著者〕小林邦昭/鈴木健.txt
〔発行〕玄光社
〔価格〕単行本四六版288ページ/2200円+税
〔発売日〕2025年10月21日
〔ネット販売〕Amazon
〔電子書籍〕Kindle 楽天Kobo
〔著者インタビュー〕
カクトウログ 闘魂に憧れ、逸材を導いた小林邦昭


〔書名〕髙山善廣評伝 ノーフィアー
〔発行〕ワニブックス
〔発刊日〕2025年3月15日
〔価格〕単行本四六版432ページ/2500円+税
〔ネット販売〕Amazon
〔電子書籍〕Kindle 楽天Kobo
※本書の売り上げの一部はTAKAYAMANIAに寄付されます。ご購入いただくこと、周知していただくことが髙山選手の支援となります。よろしくお願いします
〔Audible版〕ナレーター:中川典。11時間51分/3500円 Amazon Audible
〔著者インタビュー〕
ダ・ヴィンチWeb “プロレス界の帝王”がリングを降りた日から8年――試合で重傷、リハビリの日々を過ごす髙山善廣を物語に刻む『NO FEAR』誕生秘話
ウェブマガジンVITUP! あの事故から8年…“帝王”たる所以を知る一冊「髙山善廣評伝 NO FEAR」著者に聞く
「髙山善廣評伝 NO FEAR」著者が語る“プロレス界の帝王”の人を惹きつける絶大なパワー
カクトウログ ノシ歩いたはずなのに信用を得た男 髙山善廣評伝著者インタビュー前編
曲別DL時代にアルバムを聞く意味 髙山善廣評伝著者インタビュー後編


【note販売マガジン】
「鈴木健.txtの体感文法講座」テキスト版基本ルール編
〔価格〕8記事/1500円(1記事単価は300円)
文章講座で教えている内容をテキスト化しました。ここでは基本的なルールをわかりやすくまとめています
①1文字=○円のお金を払ってもらっているという意識
②くどい文章にならないためのポイント
③句読点&改行の位置は呼吸によって決まる
④リズミカルな文章はストレスなく読み切れる
⑤同じ助詞が続くのを避けることと、逆接語の使い方
⑥かな、カナ、漢字、数字…一つの言語で複数の表記がある日本語の使い分け
⑦感嘆符における「大技は乱発しないからこそ大技」
⑧括弧の使い分け方&言い切りと推測を一緒に用いない

【髙山善廣選手の支援を心よりお願い申し上げます】
プロレスラーの髙山善廣選手が2017年5月4日のDDT豊中大会試合中に負傷し、頸髄完全損傷という診断を受け現在も厳しいリハビリ、ケガと闘っております。そんな髙山選手を応援する「TAKAYAMANIA」が同年9月に起ち上げられ、各プロレス団体協力のもと試合会場にて募金箱の設置、応援グッズ販売、支援イベントなどがおこなわれております。活動状況は髙山選手の公式ブログにて随時更新されています。皆様からご協力いただきました支援金は、髙山選手の治療費等に充てられます


〔銀行振込〕
★三菱UFJ銀行代々木上原支店
店番号:137
口座番号:普通預金 0240842
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★みずほ銀行渋谷中央支店
店番号:162
口座番号:普通預金 1842545
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★三井住友銀行渋谷支店
店番号:654
口座番号:普通預金 9487127
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア 代表・髙山奈津子
※通帳は髙山選手の奥様がお持ちになられています
〔クレジットカード〕
https://secure.koetodoke.jp/form.php?to=13
〔TAKAYAMANIAお問い合わせ〕
takayamania.staff@gmail.com

【大谷晋二郎選手の支援を心よりお願い申し上げます】
プロレスラーの大谷晋二郎選手が2022年4月10日のZERO1両国大会試合中に負傷し、頸髄損傷という診断を受け現在、治療とリハビリに取り組んでいます。そんな大谷選手を支援する「何度でも立ち上がれ!!大谷晋二郎応援募金」が起ち上げられました。皆様からご協力いただきました支援金は、兄・大谷裕一郎、妹・大谷葉月、妻・大谷江梨子の各氏が管理し、大谷選手の復活に向けた費用へ充てられます。また、大谷選手へ応援の声を届けるために #頑張れ大谷晋二郎 #何度でも立ち上がれ大谷晋二郎 のハッシュタグでポストしてください


〔銀行振込〕
★ゆうちょ銀行五五八(ゴゴハチ)支店
店番号:558
口座番号:普通預金 0227704
口座名義:オオタニハヅキ
★三菱UFJ銀行広島支店
店番号:511
口座番号:普通預金 0717636
口座名義:オオタニユウイチロウ
〔クレジットカード申し込み先〕
https://otanishinjiro.com/
〔お問い合わせ〕
https://otanishinjiro.com/inquiry

【イベント出演情報】
闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason6 Vol.72~臼田勝美にエールを!『人生UTG』」
★2月14日(土)巣鴨・闘道館(16:30開場/17:00開始)
〔出演〕臼田勝美
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り3500円、当日4000円(参加者全員とのツーショット撮影つき)
〔内容〕
開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:W★INGから藤原組、バトラーツ、そしてビッグマウスラウドまで…うっしーが見たあの時代
・休憩時間後、ツーショット撮影会
・第2部:プロレスラーを引退して思うこと。後輩たちが復興させた「格闘探偵団」への思い
・質問コーナー
〔チケット購入法〕3つの方法からお選びください
◎前売り券ウェブクレジット決済:https://toudoukan.com/products/20260214_versus72
※チケット購入順に整理番号(開場時の入場順)が発行されます。購入後のメールにQRコードと整理番号が記載されます
◎メール&電話&店頭予約:闘道館(TEL03-5944-5588/way@toudoukan.com)もしくは鈴木健.txtメールアドレス kenpitsu.txt@gmail.com まで①イベント名②氏名③当日連絡がとれる電話番号④申し込み人数⑤イベントを知った経緯⑥今後、対決シリーズに出演してほしい選手・関係者をお伝えください
◎当日券:イベント当日に闘道館にて購入。当日料金が加算されます
※前売り券ウェブクレジット決済→メール&電話&店頭予約→当日券の順での入場となります
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20260214_versus72


ちがさきプロレス35「茅ヶ崎プロレス祭り~戸田秀雄デビュー28周年記念大会」
★3月1日(日)神奈川・茅ヶ崎市体育館(13:00開場/14:00開始)
〔出場選手〕戸田秀雄、金本浩二、高岩竜一、石川修司、ジョータ、瓦井寿也、ブギーマン、マッチョ・マイケルズ、清水来人、神姫楽ミサ、吉田考志、KONOHA、伊藤崇文、服部健太、しらすキッド、鶴巻伸洋、高速餅つきマン、仲川翔大、ボンバー力抜岩、橋之介、松田慶三、サザンシャーク、新井健一郎
〔入場料金〕指定席5000円、自由席4000円、中学生以下1000円(当日500円増し)
※保護者同伴の中学生以下(2名まで)及び身障者の方は無料(自由席のみ)
〔予約・問い合わせ〕ちがさきプロレス(TEL090-8892-0098)
当日はプロレスDJおいどんさんとW場内実況・解説をおこなう


闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason7 Vol.73~登坂栄児&広瀬ちずる『日々大日』」
★3月28日(土)巣鴨・闘道館(16:30開場/17:00開始)
〔出演〕登坂栄児、広瀬ちずる(大日本プロレス)
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り3500円、当日4000円(参加者全員とのスリーショット撮影つき)
〔内容〕
開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:書道家の先生がプロレス界に入ってみた
・休憩時間後、スリーショット撮影会
・第2部:スタッフ・広瀬が語るBJな人々。登坂社長にとっての31年大日旅
・質問コーナー
〔チケット購入法〕3つの方法からお選びください
◎前売り券ウェブクレジット決済:https://toudoukan.com/products/20260328_versus73
※チケット購入順に整理番号(開場時の入場順)が発行されます。購入後のメールにQRコードと整理番号が記載されます
◎メール&電話&店頭予約:闘道館(TEL03-5944-5588/way@toudoukan.com)もしくは鈴木健.txtメールアドレス kenpitsu.txt@gmail.com まで①イベント名②氏名③当日連絡がとれる電話番号④申し込み人数⑤イベントを知った経緯⑥今後、対決シリーズに出演してほしい選手・関係者をお伝えください
◎当日券:イベント当日に闘道館にて購入。当日料金が加算されます
※前売り券ウェブクレジット決済→メール&電話&店頭予約→当日券の順での入場となります
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20260328_versus73


【テレビ番組出演情報】
■サムライTV「DDTプロレスリング1・25後楽園ホール大会中継」:2月11日(水)15:30~17:30、2月14日(土)18:30~20:30、2月17日(火)15:30~17:30、2月27日(金)23:00~25:00
※実況:村田晴郎、コメンテーター:鈴木健.txt

■サムライTV「プロレスリングFREEDOMS2・12後楽園ホール大会中継」:2月19日(木)22:00~24:00/リピート放送:2月22日(日) 13:30~15:30、2月27日(金)15:30~17:30
※実況:塩野潤二、コメンテーター:鈴木健.txt

【ウェブ番組出演情報】
■YouTube「GLEAT2・11後楽園ホール大会生配信」:2月11日(水)18:30~ https://www.youtube.com/watch?v=msucHi-bSUk
※コメンタリー実況:鈴木健.txt

■YouTube「鈴木健.txt×林和広GLEAT2・11後楽園ホールの見どころを徹底解説!」:https://www.youtube.com/watch?v=-IzvIFLGn2E

■YouTube「GLEAT ROAD TO 後楽園ホール配信マッチ」:https://www.youtube.com/watch?v=n0ioxwc6c9c
※コメンタリー実況:鈴木健.txt

■YouTube「GLEAT1・20新宿FACE大会生配信」:https://www.youtube.com/watch?v=M4cZgO1LSLk
※コメンタリー実況:鈴木健.txt

【執筆・編集情報】
〔サイト名〕DDTプロレスリング公式サイト
〔2月10日更新〕武知海青というプロレスラーの根源を探る「見返りを求めるよりも、自分を削るような生き方」という教え


 


〔サイト名〕GLEAT公式サイト
〔2月6日更新〕河上“シャーマン”隆一インタビュー全文「反GLEは労働組合。闇の中にこそ光がある」


〔2月6日更新〕石田凱士&KAZMA SAKAMOTOインタビュー全文「“DRAGONGATEの二番煎じ”という先入観からの脱却」


〔サイト名〕くいしんぼう仮面note
〔2月5日更新〕「くいしんぼう仮面!万才」第13回「5年目に訪れたプロレスへの踏ん切り。そこへ大阪での新団体設立の話が――」

〔サイト名〕FIGHTING TV サムライ公式サイト
〔2月1日更新〕鈴木健.txtの場外乱闘番外編
※サムライTV版第108回はウナギ・サヤカ選手インタビュー。「『こいつは面白い』って出逢う人すべてに思われたい」

〔サイト名〕鈴木健.txt note
〔1月28日更新〕鈴木健.txtの体感文法講座テキスト版⑧括弧の使い分け方&言い切りと推測を一緒に用いない

〔誌名〕月刊スカパー!2026年2月号
〔発行〕ぴあ株式会社
〔価格〕760円
〔発売開始日〕1月26日(月)
〔内容〕連載「鈴木健.txtの場外乱闘」第139回のゲストはウナギ・サヤカ選手

BGV:フラワーカンパニーズ 『感情七号線』

 

古巣である週刊プロレスモバイルの連載コラム『週モバ野郎NOW』が2017年8月28日更新分をもって最終回を迎えました。遅れ馳せながら、2011年4月より355回分もの長い間、ご愛顧いただきました皆様へ改めて御礼を申し上げます。

 

終了が伝えられた時点で、ラストは髙山善廣さんのことを書こうと決めていました。5月4日の事故から4ヵ月が経ちなかなか続報が伝わない中で、それでも思いを持ち続けようという呼びかけです。あの時点では、誰もが力になりたいと思っていながら待つしかない状況でした。

 

最終回がアップされた1週間後に記者会見が開かれ、髙山さんの容態報告とTAKAYAMANIA設立が発表され、ようやく私たちは動けるようになりました。各団体・関係者の間でも募金活動が始まり、またたく間にその輪は広がっていきます。

 

それは事故から年9ヵ月が経過した今も、変わることなく続いています。今回の支援に関しては、本当に長期的な活動として継続する必要があります。呼びかける側も、そして支援をする側も一過性ではなく、髙山さんに対する思いを持ち続けるのが何より大切なのだと考えています。

 

これはコラムの最終回で書いたことでもあり、そして今後も変わらぬ姿勢として自分の中で位置づけられています。連載が終了し、現在もアーカイヴとして閲覧はできますが、もっとファンの皆様の目が届きやすいところで感じてもらうことはできまいかと週刊プロレス編集部に相談したところ、特例としてブログへの全文転載を認めていただきました。

 

ご理解と、そして髙山さん支援へのご協力をいただいた湯沢直哉編集長、相談に乗っていただいた奈良知之記者へ心より感謝申し上げます。髙山さんが我々のもとへ戻ってくる日まで、皆様へご協力をお願いする次第です。

 

何が正しくて何が正しくないのかの正解は一つではありません。人によって、価値観によって、状況や環境、立場によっていくらでも変わってきます。その上で、心へ芽生えた自分を突き動かす"動機"に対し、正直になってください。それが信念を育みます。そして、良識のもと信念に基づいた言動であればあなたにとっての正解です。

 

皆様の正直な思いや気持ちを、支援募金という形で我々はお預かりしているにすぎません。大切なのは一人ひとりの思いを髙山さんへ届けることだと思っています。それを忘れることなく、今後もご協力をお願いするべく呼びかけていきます。

 

 

☆        ☆        ☆

 

2013年1月に「ニコニコプロレスチャンネル」が開設されて4年間、髙山善廣さんはもっとも顔を合わせ、時間をともにしてきたプロレスラーでした。週一番組「ニコプロ一週間」の司会進行とレギュラーコメンテーターの関係で、そこに本誌前編集長の佐藤正行さんを加えた3人で毎週水曜に1週間ごとの主な大会やニュースを紹介し、それについて掘り下げていくというものでした。

 

髙山さんと私は昭和41年生まれの同い年、佐藤さんは1つ上なのでプロレスもそれ以外のジャンルに関しても蓄積が共通しており、当初は出来事をなぞっていくだけだったのが回を重ねるごとに会話が膨らむようになって、やがてグルーヴ感を覚えるほどの絶妙な呼吸ができあがっていきました。天然の佐藤さんに私が突っ込みを入れ、帝王が「ガハハハッ!」と豪快に笑いながらさらに突っ込む。自分の活動範囲だけでなく、あらゆる団体の話題について論客らしいコメントをし、そして楽しめるネタに関しては小学5年生へ還ったかのごとくウヒャウヒャする。

 

テレビの方はどちらかというとおカタいコメンテーターのポジションでしたが、こちらではプロレスならではの幅広さを心から楽しんでいるようで、水曜に試合があっても極力休むことなく大きな体でスタジオへ飛び込んできたものでした。「編集長っていうシンドい立場にいるとさ、この番組で好きなことを言えるのが心のオアシスみたいなものなんだよ」当時、佐藤さんはそう言っていました。おそらく、髙山さんも同じような気持ちで出演されていたのだと思います。

 

だから視聴者の皆さんはもちろん、共演するお二人にも楽しんでもらえるよう私は番組の内容をナビゲートしているつもりでした。髙山さんの誕生日が来ると、いいトシした二人のプロレスマスコミが生歌と生演奏で「ハッピーバースデー・ディア帝王」と祝福し、それを生番組でファンに見てもらい一緒にお祝いしていました。

 

▲2013年9月18日、髙山さんの誕生日前夜の生番組中にロールケーキとシャンパンで帝王を祝う

 

また髙山さんが地上波のドラマへレギュラーでキャストされた時には毎週触れて、それさえも話のネタにしともに笑い合いました。プロレスによって鍛えられているので、どんなジャンルでも膨らまして楽しめるのが我々三人の強みだったのです。

5月4日のアクシデントがあった以後、ニコプロ一週間から帝王の姿が消えました。私の左隣へ当たり前のようにあった大きな大きな体の存在感は、あれから4ヵ月が経とうとしている今もかすかなぬくもりのように残っています。

 

休みに入った以後も、ニコプロはオープニングVから髙山さんの箇所を抜いていません。出演時には毎週豊富なコレクションの中から着てきたTシャツを紹介していたのですが、それも私が引き継いでいます。髙山さんほど多くは持っていないので、ネタが尽きた頃には戻ってきてほしいという願かけでもあるのです。

 

でも…今の我々には、それぐらいのことしかできません。本当にたくさんの選手、関係者がなんとか力になりたいと思っています。でも現時点では、まだその段階ではありません。力になれる日が来るのを待ち続けるしかないのです。

 

あれ以来、一日で髙山さんのことを一度も思い浮かべなかった日はありません。私のような人間でさえそうなのですから、ご家族の辛さを察すると心が痛みたまらなります。そして何より、今なお孤独な闘いを続けている帝王の気持ちを想うと、何もできない無力さが情けなくて情けなくて。

「髙山は帝王です! 僕だってここまで回復してリングに戻ることができたんです。髙山、絶対大丈夫だからな! 負けるなよ!」

 

8月14日におこなわれた「カッキーライド」のエンディングで、垣原賢人さんは何度も帝王の名と「大丈夫」の言葉を口にしました。それは挨拶という形式的なものではなく、とめどなく体のそこからあふれ出てきて抑えきれぬ思いのたけでした。悪性リンパ腫と今も闘いながら、奇跡的な回復を遂げ夢にまで見たリングへ還ってきたのに、自分のことではなく盟友の力になりたいと泣きながら叫んでいる。

 

 

私はプロレスを通じて「人間は他者のために動いた時、とてつもないパワーを発揮する」ことを教わりました。これまで自分のために闘ってきた垣原さんは、その強さを髙山さんへの思いに乗せて使おうとしています。思いは無形のものであるからこそ、時空を超えて伝わる…そしてそれこそが今、私たちにできることなのだと信じています。だから皆さんも――。(2017年8月28日・記)

 

 

【髙山善廣選手の応援よろしくお願いします】

プロレスラーの髙山善廣選手が2017年のDDT5・4豊中大会試合中に負傷し、頸髄完全損傷という診断が下され現在、肩から下が動かない状況の中、厳しいリハビリ、ケガと闘っております。そんな髙山選手を応援する会「TAKAYAMANIA」が起ち上げられ、各プロレス団体協力のもと試合会場にて募金箱の設置、応援グッズ販売、支援イベントなどがおこなわれています。活動状況は髙山選手の公式ブログ https://ameblo.jp/takayama-do/ にて随時更新されていきます。当ブログを閲覧された皆様のご協力を、心よりよろしくお願い申し上げます。皆様からご協力いただきましたご厚意は、髙山選手の治療費等に寄付されます。ご賛同いただける方は、下記口座及びクレジットカードに募金をお振込いただければ幸いです。

 


 

〔銀行振込〕
★三菱UFJ銀行代々木上原支店
店番号137
口座番号:普通預金 0240842
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★みずほ銀行渋谷中央支店
店番162
口座番号:普通預金 1842545
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★三井住友銀行渋谷支店
店番654
口座番号:普通預金 9487127
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア 代表・髙山奈津子

※通帳は髙山選手の奥様がお持ちになられています
〔クレジットカード〕
日本語:https://secure.koetodoke.jp/form.php?to=13
ENGLISH:https://www2.donation.fm/takayamania-en/
〔TAKAYAMANIAお問い合わせ〕 
takayamania.staff@gmail.com

BGM:ジャッキー・チェン『東方的威風』

 

「今日のイベントが終わったら、地下闘技場にいくんですよ。健さんもご一緒してください」

 

2019年5月4日、闘道館にて開催された「世界初!アンドレザ・ファミリートークライブ~GWはパンダと会おう」へアンドレザ・ジャイアントパンダとその妻のティンティン、一粒種のラジャとともに根室からやってきたサムソン宮本&オッサンタイガーのご兄弟に誘われたのが、きっかけでした。東京にいながら、歌舞伎町にそのようなお店があることを知らなかった私は、名前の通り地下で格闘技の試合がおこなわれているのだとばかり思ったものでした。

 

新根室の人たちが東京まで来て、わざわざ格闘技を見にいくってどういうことだろう? パンダのイベントをやったあと、キックボクシングやムエタイの試合を見るのか…などと勝手に思い込みつつ、歌舞伎町の雑踏を抜けるとその店はありました。確かに、中には小さいながらもリングがある。ここで今から試合をするのかと思っていたところ、普通の飲食店であり「新根室の東京の聖地なんです」とサムソン会長から説明を受けました。

 

アンドレザとティンティンが夫婦水入らずでどこかへいったのをいいことに、生後1年2ヵ月のティンティンだけ連れて夜の街デビューを図りました。その時に食べた百裂拳(7つの目玉焼きに生姜焼きとキャベツ)がすこぶるおいしくて、光の速さで気に入ったことを憶えています。

 

アンドレザの存在がようやく知られるようになり東京へ呼ばれ出した頃、宿泊した歌舞伎町をさまよっていた時に宮本兄弟をやさしく迎えてくれたのが地下闘技場だったそうです。サムソン会長もいたく気に入り、以後は東京へ来ると必ずといっていいほどお店へ顔を出すようになりました。

 

 

ほかのメンバーもそれを聞いて「東京へいったら地下闘技場にいきたい」と思いました。こうして私は、新根室プロレスつながりで店主の佐々木愼さんと出逢いました。そして、翌年より闘道館における「鈴木健.txt対決シリーズ」が始まると、新根室関連のイベントのさいは毎回来ていただけるようになったのです。

 

そのさい、余興演奏でYMOを演るのを「世代が同じなんで」と喜んでくださったことから「じゃあ、演奏だけ独立させて地下闘技場さんで定期的にライブを演らせていただけませんか?」と申し出たのは2022年のこと。というのもその頃、コロナ禍の影響を引きずる形で客足が戻らず、苦戦を強いられたため断腸の思いでクラウドファンディングを実施しており、別の形で力になれないかと思ったのです。

そしてもう一つの企画として「東京近圏の新根室プロレスファンが集まるイベントをやらせてください」と言いました。基本、アンドレザが来た時しかふれあえる場がない中、過去の映像を流してそこにコメンタリー実況をつけたら盛り上げることができると。

 

2023年3月より「GO!GO!新根室Night」を、4月より「鈴木健.txtテクノ&プロレステーマ曲余興演奏」をやらせていただき、以後も地下闘技場は闘道館と並んで私にとってイベントを開催する上での拠点のような存在となりました。それ以外にも「解剖学プロレス」や、大和ヒロシプロデュース「酒と歌と男と女とソロプロレス~君津の地酒を楽しむ会~」「『無理しない ケガしない 明日も仕事!新根室プロレス物語』上映会」といったイベントも開催できました。

どんな時でも佐々木マスターは、日程や条件面で融通を利かせてくださいました。思えば私は、それに甘えっ放しだった気がします。ただ、そんなマスターだからこそ毎回のイベントは頭の中で描いていた通りの形にすることができました。

地下闘技場はプロレス関連に限らずさまざまなジャンルを体現する場でした。DJイベントやライブでは音楽ファンに愛され、香港映画、ポールダンス、占い、フリマ…歌舞伎町という土地柄、キワドい演目もありながら、それさえもカジュアルにやれたのはマスターの人柄によるものだったのだと思います。


本当に多くの皆様が利用した大人の空間――その中で知らない者同士がつながり、人脈が広がっていきました。ごった煮的かつ幅広いお店のカラーは、ほかにはないものでした。その意味で、地下闘技場は歌舞伎町という街に独自の文化を作ったのだと、私は思います。

新根室のメンバーたちは、ここでのイベントへ出たいがためにプライベートで東京へ来たさいも「新根室Night」に参加してくれました。オッサンタイガー本部長の「たこ焼きNight」とのコラボイベントでは透明たこ焼き人間グナシオンが登場し、それが縁で世界のプロレス史上初と思われる団体所属の透明人間が生まれました。
 

 

みんな自費で来て、参加するんです。何しろあのアンドレザ・ジャイアントパンダが単独で根室から上京してくるほどですから。その熱量はどこから来るのだろうと考えました。新根室のメンバーたちにとっては、東京=地下闘技場なんだなと。何より、サムソン宮本が愛した場所だからその遺志を受け継いだ者たちも思い入れを持ち続けたのではないでしょうか。

▲昨年末に開催したアンドレザ・ジャイアントパンダと添い寝撮影会。身長3mのアンドレザは天井に到達し直立できないことを逆手に取った地下闘技場ならではの企画だった

新根室つながりだけでなく、私は地下闘技場主催のフリーマーケットでも新たな出逢いを得られました。本職は歌舞伎町の街で活動しているベーシストのyu@(ゆあ)さんとは、たまたまフリマ開店前に開くのを待っている時、POLYSICS好きという共通項があったことから「じゃあ今度、一緒にニューウェイヴのライブをやりましょうよ」となり、12月19日に「P-NIGHT」を演りました。

人前でパフォーマンスできたことにyu@さんが激しく喜びを感じたと、当日はインフルエンザにかかり見られなかったマスターに報告したのは12月21日の夜。そこで「1月15日に退去することになるかもしれません」と、初めて明かされました。

この時点で1月30日に女子リングアナウンサー・富山智帆さん&望月彩さんのライブイベントを開催することはすでに告知していたのですが、そのままいったら開催できなくなります。私は別会場を当たりつつ、だったら15日までにやれることをやらせてくださいとお願いしました。yu@さんとのライブが急きょ1月14日に入ったのも、そのためでした。

年が明けてから、1月30日までイベントを開催するのが可能になったとの連絡を受けました。マスターがかけあってくれたのです。年末年始の体調が思わしくない時も、どうにか店を維持できないか奔走していたようです。

 

 

▲閉店を告知した1月16日夜より、Xの「本日のニュース」に上がる。私のスマホでは教授とヒラサワ関連のニュースと並ぶ表示に

 

しかしながら1月いっぱいをもっての閉店は確定しました。だとしたら、できる限り地下闘技場へ愛着のある人々が集まれる場を作らなければと思いました。それが1月28日に開催する「BAR&FIGHT地下闘技場の10年に感謝を――ありがとう地下闘技場 ありがとうW佐々木」です。

地下闘技場のオムライスは「W佐々木の脳天チョップ」と名づけられています。これは調理担当の“チーフ”も同じ苗字の佐々木さんだからです。オムライスに炙りチャーシュー丼、ピザ風の美味しいやつ(ピザ生地の代わりにトルティーヤの皮を使っている)など、地下闘技場はバーでありながらフードのクオリティーで勝負できるお店でした。それらを作っていたのが佐々木チーフでした。

はっちゃけたイベント中でも、チーフは黙々と料理を作り続けました。私にはキッチンの奥に見え隠れするその姿がカッコよく映りました。マスターに対してはもちろん、チーフにも感謝している方々はたくさんいると思われます。だから「ありがとうW佐々木」としました。

 

 

イベントを開催された方、出演された方はもちろん、マスターと交流のある方、そしてこれまでご利用いただいたお客様も、最後に地下闘技場の味を堪能するべく来てください。そして…まさか自分の手がけるイベントが、地下闘技場10年の歴史のラストになるとは思いませんでした。



富山さんと望月さんはタレント活動としてライブもされている方なので、最後は湿っぽくなることなく地下闘技場らしくみんなでワイワイやりながら楽しめるものにしていただけるでしょう。私も3年間、余興演奏を演らせていただいた身としてマスターの心に残るような曲で送りたいと思っています。願わくば、オッサンタイガー本部長が叩くドラムとのセッションを実現させたかったですし、これはマスターに言っていなかったのですが、今年の4月26日に80歳を迎える我が師・ターザン山本さんの誕生会を当時の週刊プロレス・スタッフに集まってもらった上で、地下闘技場にてやりたいと勝手に思っていました。

それはマスターに喜んでもらうためでもありました。お店の力になりたいという思いからさまざまなイベントをやらせていただきながら、自分のバリューのなさで微力にさえならなかったのは申し訳ない気持ちしかありません。なんの埋め合わせにもなりませんが、28日と30日はマスターとチーフに喜んでいただけるものとしたいので、皆様にお越しいたきますよう心よりお願い申し上げます。おそらく閉店する最後の最後まで店内に飾られているであろうサムソン宮本さんの写真も、いかに地下闘技場が愛されていたかを見届けると思われます。
 

BGM:Spandau Ballet『Gold』

 

12月24日より1月12日まで秋葉原・書泉ブックタワーにて開催中の「UWF40周年記念無限大記念日」へいってきた。すでに多くのファン、関係者が足を運びその盛況ぶりは伝わっていたが、一歩会場へ足を踏み入れた瞬間に感じられた作り手側の熱量には圧倒させられるものがあった。

 

▲書泉ブックタワーのディスプレイにデカデカとUWFのロゴが! 秋葉原の街を歩く人々の目にもつく

 

もともとUWFという団体は、ファンや関わってきた者たちの思い入れパワーによって時代を築き、今なお語り継がれているものである。それに影響を受けた人々の行動力が一体化し、目の前に広がっている風景に結実したのだ。

 

こうした写真展的なものは通常、過去になんらかの形で発表されたものが多い中、今まで見たことがなかったカットも膨大にあり一瞬にして1984年~1985年の時代感に引き込まれた。今回のイベント開催にあたり、当時からUWFを追い続け多大なるバックアップをした映像制作会社クエストさんが、4000枚以上保管していた写真の中から厳選されたものだという。

 




東京スポーツ紙や週刊プロレス、週刊ゴングなどの専門誌といった、いわゆるプロレスマスコミとは違うところにこれほどの貴重な資料があり、しかもアーカイブとしてしっかりと保管されていた事実に驚かされた。ご存じの通りクエストさんはテレビがつかなかった第1次&第2次UWFの興行をビデオソフト化し、その認知と普及に尽力した。

 

だから映像として残っているのは当然なのだが、まだフィルムだった時代にしっかりと写真も押さえていた姿勢に敬服させられた。しかも、UWFのメンバーだけでなく来日した外国人選手のオフショットまで押さえられている。

 

大都市中心の興行形態となった第2次と違い、第1次の頃は地方巡業をおこなっていたUWF。その道中の写真や雑観まであった。それは自分が週刊プロレスに在籍していた頃、ポジフィルムを整理していた時にも見たことがないショットばかりだ。個人的には1984年末におこなわれたファン感謝イベントのカット見られ、より満足度が高まった。

 

 

そうした観点を踏まえつつ、一枚ごとにじっくり味わうごとく写真を見ると、言うまでもなく当時の選手たちは本当にいい表情をしている。そして、その目線の先に立つ存在が浮かんできた。クエスト創設者である木暮優治(祐二)社長だ。

木暮社長は2018年に他界されるまでUWFに限らずプロレス・格闘技界に多大なる貢献をされた方で、U系の選手・関係者でお世話になっていない人間を探す方が難しいと思われるほどの情熱を注いでいられた。それはリングス、UWFインターナショナル、プロフェッショナルレスリング藤原組の三派に分裂したあとも変わらなかった。


私自身もリングス・オランダ遠征のさい、現地で取材しやすいよう導いていただいた恩がある。年長者の木暮さんが、旅のムードメイカーとして選手と取材陣の間の空気を和らげてくれたのだ。

そんな木暮社長のUWFに対する慈愛に満ちた目がカメラの隣にあったから、選手たちも屈託のない笑顔を向けていたのだと想像せずにはいられなかった。写真には撮る側の表情や視線も写るというが、あれから40年もの歳月を重ねてもそれが伝わることで、動画時代における写真という作品の価値を改めて味わえた気がした。

 

 

UWFに深い思いを持っていた木暮社長が遺した作品の数々を、埋もれたままにはしたくない。そして後世に残す使命がある――社を受け継いだクエストのスタッフさんたちが、そのような思いに駆られたことは、10年前に30周年記念として第2次UWF DVD復刻版『The Legend of 2nd U.W.F. 』シリーズをリリースするさい携わらせていただいた(全作品に封入する「UWF通信」というコラムを執筆)時にも感じたことだった。

今回も、気が遠くなるほどに膨大な写真の中から丹念に厳選したものを提供いただいたのだと思われる。それ以外の資料も展示されており、いかにクエストさんがこれらのものをしっかりと管理、保存してきたかがうがかがえた。出版社に勤めていただけに、アーカイブ保管にかかる労力がどれほどのものかを実感するのだ。

 


▲ルールブックの発行といえば第2次のイメージだが、実は第1次の時点で実施していた。当時、持っていた自分も今ではなくしてしまったというのに、クエストさんはこのようにしっかりと保管していた

リアルタイムで見た一人としては昨日のことのように思えても、やはり40年前ともなると時代の空気感が今とはまったく別だと気づかされる(だからといって古さは感じられない)。そんな空間だった。最終日の12日には、スーパー・タイガーこと佐山サトルさんと前田日明さんが共演するイベントもあり、当然ながら即完だという。

薄暗い蔵前国技館で血だらけになりながら闘った前田日明と藤原喜明の姿、サウナ風呂のような中でおこなわれた前田日明とスーパー・タイガーの大田区体育館での一戦、そして「今日が最後になるかも…」と胸騒ぎし、浪人中でありながら当日券を買って後楽園ホール南側最後部に立ち見届けた9・11ラストマッチ…それらを経験した身としてどれほどの月日が重ねられても、思い入れを持つファンは途絶えることのない事実が心から喜ばしい。残り3日間の開催だが、可能であれば足をお運びいただきたい。

 

 

BGM:水前寺清子『ありがとうの歌』

昨年秋、生まれて初めて静岡の有名な「さわやか」(正式名は「げんこつハンバーグの炭焼きレストランさわやか」)にいきました。都内で店舗展開していないにもかかわらず、いったことがあるという周囲の知人が多数。話を聞くたびに「いつか自分も」と思っていたのですが、なかなかその機が訪れず。

数年前にWRESTLE-1勢が、名古屋か大阪での大会帰りに寄った映像がニコニコプロレスチャンネルで流されて以来、いくことができぬ自分が敗者という認識がこびりついておりました。しかし! 天は我れを見放していなかった。

新生UWF時代からずっとお付き合いが続いている長井満也選手から「時田先生の治療を受けにいく時、ご一緒しませんか? その帰りにさわやかへ寄りましょう」と、天の声をいただいたのです。時田(豊)先生とは、リングス時代にトレーナーとして選手の体を見ていた方で“セラピー時田”の異名をほしいままにしたほど。私もオランダ遠征の旅をともに楽しんだ間柄でした。もう30年ほどお会いしていなかったのですが、風の噂で故郷へ帰り整骨院を営み、その筋の第一人者となっていると聞いておりました。

長井さんは数ヵ月に一度、藤枝市にある「時田はり・きゅう整骨院」を訪れ、体のメンテナンスをしてもらっているのです。今回は、現役時代の激闘の影響でヒザの不調に悩むプロレスリングZERO1の工藤めぐみGMもお誘いし、長井さんの奥様かほるさんと4人で向かったのでした。

 

▲アスリートでもないのに何食わぬ顔をして潜り込んだ私。実は長井さんのYouTube用のカメラを回していたのだった

時田先生の整骨院は常に予約がいっぱいで、前田日明さんや丸藤正道選手、サッカーのゴン中山さんなど多くのアスリートが訪れるだけでなく、それ以上に地元の皆様から絶大なる信用を寄せられているのが、いってみてわかりました。治療・施術だけでなくフィットネス室もあり、お年寄りが老化防止のために集まっては体を動かし、社交場にもなっているのです。

 

▲院内に飾られている「時田はり・きゅう整骨院」を訪れた方々

そして一台で高級車を買えてしまうような超高性能治療器(いろいろ正式名称があるのですが、難しくてわかりません!)を何種類も揃え、ほかでは難しい治療もここなら可能という。長井さんと工藤GMが言っていましたが、時田先生の治療を受けると体の調子がまったく違うそうです(もちろんよい方に)。

 

▲治療中も昔話に花が咲き、笑顔がやまない

時田先生と言えばリングスオランダ遠征で残した名言(某名所にて)が今なお語り継がれているのですが、そんな時田先生は整体だけでなくさわやかについてもスペシャリストでした。院のお昼休みを利用し、ご夫妻で我々に付き合っていただきました。最初に向かった店舗がけっこう長時間の待ちと見るや「別の店舗にしましょう」と即断(たぶん藤枝店から焼津店に移動したと思われますが、間違っていたらゴメンナサイ)。

すると、そちらはほぼ待つことなく入店できたのでした。それだけでも救世主に見えたのですが、時田先生のさわやかマエストロっぷりの本領はここから。夢にまで見たげんこつハンバーグがジュワジュワと音を立てながら運ばれてきただけで、我々はお祭り状態。店員さんが手際よく焼き上げると、すぐさま飛びつきます。

 


▲うおおぉぉ~っ! こ、これが、夢にまで見た…


そこからの食リポに関しては長井さんのYouTube chにアップされていますので、ご覧ください。邪道姫も目がハートマークよ。うまいなんつーのは、今さら言うこっちゃないのよ。




▲くどめGMの表情がすべてを物語っております

長井さんもかほるさんもくどめ嬢も、そして私もハンバーグ突進状態の中、時田先生がまず口にしたのは…ポテト! これがさわやかの達人の食し方らしい。道を極めし者はけっしてあわてることなく、トランキーロ状態で味わってこそ通だということです。

 

▲色めき立つ我々をしり目に、ドリー・ファンクJrばりの冷静沈着さをいかんなく発揮するセラピー時田氏

長井さんも動画の中で申しておりましたが、いろいろクリアすべきことはあるとしてもやっぱり東京にお店を出してほしい。それが一番の願いでした。それにしても時田先生が住んでいる藤枝・焼津周辺は、さわやか以外にも豊富な店舗展開がされており、その上で地元の魚介類が豊富なのですから、たまらん町です。

一つ悩みどころなのは、さわやかにいってしまうとそこで満腹になりほかのお店にいけないことです。海の方に出て海鮮丼や浜焼きなどにもいきたかったのですが…なので、本当なら1泊でもする行程がいいでしょう。

とにもかくにもさわやかへいけて、人生におけるやり残したことの一つはクリアできました。でも、すぐにまたいきたくなりました。次回はポテトから食べるようにしなければ。

BGM:高橋幸宏『Extra-Ordinary』

 

7月頃、ニコニコプロレスチャンネルへ出演した時のこと。その日の収録は池袋周辺だったのですが、スタッフの三浦さんが近くで買ってきた焼き小籠包なるものがそれまで経験したことのない食感と味だったので強く印象に残りました。小籠包は中にスープが入っているため崩れやすく、箸でつかむと噛む前にスープが漏れてしまうことが多々あるのですが、それを焼くことで表面をカリッとさせ崩れないようにしてあるというスグレモノでした。

だから、噛んだ時のジュワーッ、ピュー!感が凄まじかった。伝わるかどうかですが、周星馳(シャウ・シンチー)が『少林サッカー』でブレイクする前に作った映画『食神』に出てくる「爆発小便団子」(名前はアレだが神がかり的な旨さらしい)ばりの勢いで、服に飛ばぬよう細心の注意を払いながらいただいたものでした。

いつかはその店「永祥生煎館」(えいしょうせいせんかん/ヨォンシァンシェンジェングァン)にいってみたいと思っていたのですが先日、シネマロサで『宝島』を見るべく池袋へいったさい、寄りました。JR池袋駅から徒歩1分もかからぬところにあるそのお店は、店内はわずか6席ほどで、テイクアウトの方が主になっている様子。

バリバリの中国語による店員さんに、メニューも中国語中心。でも焼き小籠包は「焼き小籠包」と書かれていたのでわかりやすく。あとは同じくわかりやすい肉野菜ワンタンを注文。映画へいく前で時間が限られていたため、少なめの注文です。

5ヵ月ぶりの焼き小籠包はやっぱり旨くて、ワンタンはほぼほぼ水餃子。スープの中に辣油を入れるとなお旨しでした。前に立てたメニューを見てくださいよ。どれも頼みたくなるでしょう。同じく『食神』に出てきた審査員のおばちゃんが、いちいち旨さを表現する描写が秀逸だったのですが、これを食べてイメージを映像化してほしい。

 



この日は冬の雨で外はけっこう寒かったのですが(入り口は吹き抜け)、そういう時にアツアツの小籠包はいいチョイス。時間があれば、7月に食べた焼売もいきたかった。これがまた、小籠包に負けず劣らずで、もはや肉版包みクレープ、つまりはミートケーキだったんだよね。3日後に、またロサへいく予定なので今度は頼んでみます。

ネット記事によると、焼き小籠包は多い日で一日4000個も売れるそうな。それもわかります。スナック感覚でポンポンいけてしまうので。だからカジュアルにオススメします。

 

 

 

BGM:THE JERRY LEE PHANTOM『Asian high』

 

10月に続き『髙山善廣評伝 ノーフィアー』編集を担当していただいたワニブックスの岩尾さん&吉岡さんの師弟コンビと、高円寺にある宮戸優光さんの「プロレス道場の食堂 ちゃんこの台所」にいきました。前回は豚チリでしたが、今回は王道である湯豆腐をプロレスの道場で受け継がれている伝統の味・湯豆腐のたれでいただきました。それ以外にもカツオのたたきサラダ、カール・ゴッチさんが愛した目玉焼き&ソーセージ、ポークソテー、そして雑炊と宮戸さんの味のフルコースを堪能。たれはご家庭でも味わえるよう、販売もしております。

 



宮戸さんには髙山さん本でご協力いただいただけでなく、その後に発刊した小林邦昭さんの『虎ハンターの美学』もSNSで告知していただいた上に、ご購入してくださいました。小林さんがご生前、アントニオ猪木さんをはじめとする新日本プロレスのレジェンドの皆さんに声をかけて会を催したのが、ここちゃんこの台所であり、猪木さんやゴッチさんビル・ロビンソン先生の写真とともに、小林さんの笑顔の写真も飾られています。

小林さんの御仏前に手を合わせられていない私にとって、ちゃんこの台所さんはそれができる唯一の場所です。今回は、小林さんの本をご購入いただいた宮戸さんにもご一緒していただき、お二人と写真を撮らせていただきました。感謝です。

この写真、小林さんが本当にいい笑顔をされているんですよ。

 

BGM:Lantern Parade『甲州街道はもう夏なのさ』
 

世の中にはポイントを増やすことが趣味のようになっている方々が多くいると思われます。PayPayにしてもなんにしても、ポイントカルチャーが全盛ですよね。私はそうした波へ完全に乗り遅れた人間です。

タワレコのポイントでさえ、有効期限を過ぎては無効になるの繰り返し。そういうものに向かないんでしょうね。

そんな自分にとって、ささやかなスタンプラリーならぬシールラリーが一つあります。数年前、名古屋を拠点とするおにぎり屋さん「ごちそう焼むすび おにまる」の西新宿店ができました。その場所は、JR新宿駅から初台へつながる甲州街道沿いのちょうど真ん中あたりにあります。

人通りもけっこうある場所ですが、両方のいずれからも近くはない(かといって遠くもない)ため、その店舗に入るお店はことごとく長続きしませんでした。10年以上前は、WWEにいく前の中邑真輔選手とミラノコレクションA.T.さんが看板のモデルとして使われ(プロレスラーとしての姿ではなくファッションブランド広告のようにカッコいい着こなしで)それはそれは目立っていたのですが、その下にある店がどんどん変わっていったのです。立ち飲み屋やドラッグ、それ以外も何かあったはずですが、憶えていません。

そこに、おにぎり屋さんが入りました。もともと名古屋の人気店ですが、加えてインバウンドで外国人客が急増したタイミングだったため、日本らしいおにぎりが当たったのです。

おにぎり屋さんといえば大塚の「ぼんご」や、そこから暖簾分けされた「まんま」が新宿にありますが、いついってもいっぱいでなかなか入れません。そんな中でおにまるが出店したわけです。

KDDIビルがあるT字路に面した角っこの店舗からは、香ばしいおにぎりを焼いた香りが漂ってきます。種類も豊富で、私は炙りポークたまご、炙りたらことカマンベール、炙り鰻と生七味、あとはシンプルな定番ツナマヨをよく買います。そこに豚汁もあり、夏場は冷や汁も。店舗前には江戸時代の茶屋のような座るスペースがあり、甲州街道沿いの歩道を人々がいき交う中、和風のBGMをバックに食すことができます。外国人客がよく座っています。

 



で、すべての商品におにまるシールが貼られており、これらを10枚集めると豚汁、20枚集めるとお好きなおにぎりが1個もらえます。たとえばおにぎりを4つ買うとするじゃないですか。そのうち1個が無料となるのですが、そのさい「○○が一番高いので、こちらを無料にします」となるんですよ。一番安いものにしようと思えばできるはずなのに、なんと良心的なのか。

なので、そういう時に限って一番値が張るものを頼む人もいるでしょう(俺のことか?)。でも、それで当然とばかりに笑顔会計なんですよ。さらに「シール20個をおにぎり1個に換えたら、豚汁分は無効ということ?」と思ったあなた、そうじゃないんです。20個貯まれば、豚汁とおにぎり1個が無料なんですよ。

 



これ、家族分の個数を買うとけっこう早く集まっちゃうんです。そう、集めるまで長くかからないのも継続できる秘訣だなと。何より、おにぎりそのものがちゃんとおいしい。これ重要、重要。前述したような、オリジナリティーある具がご飯に合う。ちゃんと炭火で焼いてあり(わずかなスペースの店内で焼いているので、夏は大変だと思います)、こだわりの分だけうまさ倍増ですわ。

普段はテイクアウトしますが時間がある時は店前に座り、ゆっくりと食べます。こういう時間の使い方こそがぜい沢なんだなと。ちなみに、今年のデスマッチ戦線で大活躍した伊東優作選手が「鬼丸」という名前の技(ヒザ蹴り)を使っており、愛知県出身なのでもしやここから採ったのかと思い聞いてみたら「いえ、ウチで飼っている犬の名前です」とのこと。でも、その技が出ると条件反射的におにまるの味を思い出してしまうわけです。

BGM:大石真翔テーマ曲『SAMBO 2008』

 

今さらながらの「サンボ」の牛丼です。とても有名店であり、新宿のたつ屋と並ぶインディーズ牛丼店の老舗(チェーン店でもないのにWikiがある!)として知られているにもかかわらず、これまで一度も訪れていなかった私をブラック・ジャックばりのモグリと呼んでください。

最近はとんとご無沙汰だった秋葉原。いくことはいくのですが、書泉ブックタワーのある昭和通り口ばかりで、電気街方面は何年ぶりかでした。中学生の頃、まだ世に出始めたばかりで高嶺の花だったシンセサイザーをいじれるROLANDのショールームがあり、YMOを弾きたくて通ったのが懐かしいです。

そんな中、ちょっとした野暮用(お買い物)ができ、久々に電気街へと向かいました。UDXに用があったのですが、その前にあった都内某所での案件が済み、じゃあアキバへ向かうべかとメトロに乗ろうとしたところ、プロレスラーの大石真翔さんとバッタリ。ほんの30秒ほど会話を交わすと、そのままお互いの道を歩み始めました。人生交差点です。

この時点では「アキバかあ…久々に、ごっつのラーメン(過去に紹介)にいくか」と決めていたのですが、要件を済ませたあと、ふと「そういや、この街にはサンボがあったよな。まだいっていないし…そっちにしよう!」と気分が変わったのでした。この時点では、なぜ変わったのか深く考えることもなく、UDXから徒歩4分ぐらいのところのサンボに到着。周辺は歩いたこともありましたが、まったくその存在に気づいておらず、こんなところに所在していたのかという感じでした。

 



夕方ちょい前だったからか、店内はすいていました。券売機で大盛りをコウニュウし、カウンター席へ着くとほどなくして丼が置かれました。

 



わたくし、牛丼はつゆ抜き派でありまして、白飯の色がほんのりと変わっているぐらいがちょうどいい。私語や食べながらの携帯通話の厳禁などはもちろん、食事中は電源を切るルールがあるのを予備知識として得ていたため、軽い気持ちで「よーし、パパはつゆ抜きね!」などと言えるはずもなく、来たものをそのままいただくべしと覚悟を決めていたのですが、リクエストせずともそれほどつゆっぽくなかったので、そういう仕様なのかと。

店を出たあとに知り合いから聞いたのですが、少し前までは写真さえご法度だったそうです。でも、それを知らずにスマホで押さえても何も言われなかったので、ルールが変わったのでしょう(動画禁止は貼り紙にあり)。

で、食してみたところ予想通りというか、たつ屋っぽかったです。いや、たつ屋よりもあっさりしていて自分好み。牛丼というよりも、感覚的には牛めし。味が濃くない分、もっといけそうでした。

それにしても、この味…どこかで経験しているなと記憶をたどったところ、思い出補正ありを承知で書かせていただきますと小学生の頃にまだ外野スタンドが芝生席だった神宮球場へヤクルトvs中日戦を見にいったことがありました。たぶん、家でヤクルトを頼んでいたためチケットが回ってきたのだと思われます。

それが自分にとって初めて生で見るプロ野球だったのですが、途中から雨に見舞われ中断。その間、スタンドや客席下の通路でやむのを待ったものの、いっこうにやみません。そのうち、寒くなってきました。

そんな時、体を温めてくれたのが場内販売していた当時はまだ今ほどメジャーではなかった吉野家の牛丼だったのです。イッキに食べるとまた寒くなるので、少しずつ食べた記憶があります。そんなことをやっているうちに牛丼が冷めてしまうため、本末転倒なのですが。

でも、その時の味こそが私にとって牛丼の原点で。現在、日常の中で食べる吉野家とは記憶に刻まれている味がまったく違うのです。これこそが、思い出補正というものなのでしょう。

で、サンボはこの時の美しき思い出牛丼に近かった。吉野家とまったく違うのにね。でも、そんないい思い出を呼び起こす味なのだから、これはよいことなのではと。

私ではない方がいったら、私とは違ったよい思い出と結びつくかもしれません。ということはだ、サンボの牛丼は郷愁の味となるのだろうか。

初サンボに満足し、店を出たあとにふと気づきました。考えてみれば、先ほど偶然会った大石選手はデビュー当時のリングネームが「サンボ大石」だった! そこから無意識のうちに導かれたのか。あるいはTHE POLICEばりのシンクロニシティーだったのか。

何はともあれ、サンボが体験できてよかったです。ちなみに、サンボの由来は明らかになっていないのだとか。これは大石さんにもいってもらって「あのう、僕もサンボだったんですけど…」と切り出し、突き止めていただきたいところです。

 

【追記】大石さんからの回答あり↓↓↓

 

BGM:純烈♨️ダチョウver.「白い雲のように 」

 

「今度の渋公は見ておいた方がいいですよ」

 

11・26純烈LINE CUBE SHIBUYA公演の4日前、スーパー・ササダンゴ・マシンのインタビュー取材をしたさいそう言われた。紅白歌合戦8年連続出場グループの“大場所”にあたるステージの脚本を担当し、その4日後には団体最高峰のタイトルに挑戦するというふり幅をこなせるのは、地球上でこの男だけである。

 

明治座や御園座といった長期にわたる公演は脚本家の村上大樹氏が構成・演出を担当するのに対し、ササダンゴは日本武道館、NHKホール、そして渋公というように“ワンマッチ興行”の台本を書いてきた。もちろんそこには小池竹見氏による演出と、狂言回しとして今林久弥氏の存在が不可欠なのだが、今や完全に純烈はこの2つの持ち駒を確立させたと言っていい。

 

プロレスの興行においてもササダンゴは一話完結タイプで、常に違うネタをぶっこんでくる。表現手段として同じ手法を使うことはあっても、作品にした時点で別の形を求めてしまう性分なのだろう。だから“連載作家”になろうとはしない。さすがに長年のつきあいだからか酒井一圭はその特性がよくわかっており、村上氏との棲み分けを見事に成立させている。

 

今回もササダンゴが脚本と聞き「じゃあ、マッスル的なものが見られるな」程度の考えで足を運んだ。考えてみれば純烈が3人体制になってからは、今回が初めて見るステージだ。

 

ちょうど1年前は夢の日本武道館初進出で、歩んできた歴史そのものが作品になるという実に秀逸な脚本だった。その後は岩永洋昭の卒業、ドキュメンタリー映画『死ぬまで推すのか』公開といった話題こそあったものの、ここ数年と比べると地道に純烈で在り続けてきた一年との印象だった。

 

渋公公演はササダンゴが台本を書くだけに、コロナ時の“観客1人ライブ”やリーダーが何も知らされていない状態での進行、熱湯風呂など毎回なんらかの仕掛けがある。今回は、2023年10月に発表された「セカンドチャンスオーディション」で採用された4人の初披露の場だったのは、各メディアで報じられている通り

 

オーディションに合格したメンバーは1年弱のダンスレッスンやボイストレーニングを積み、初めて観衆の前に立った。事前予告なしはインパクトこそあるが、いきなりの高いハードルである。

 

4人中2人は戦隊モノへの出演経験があるとは言え、ライブとなると緊張の質も違うはず。だが、この起用はいかにもプロデューサー・酒井一圭のやり方だなとも思えた。世に発信する上での戦略であると同時に、本人たちに「純烈の弟分とは、なんぞや」とうものを初っ端から植えつけるのが狙い…そう受け取ったからだ。

 

純烈を続ける上で「できる、できない」という選択はない。あるのは「やる」のみ。実際、芸能未経験の大学生だった後上翔太は常にその不文律と向き合い、成長していった。

 

「やる」一択の中で「なんでもやる」というグループの姿勢が養えた。スタートはムード歌謡グループだったのが、今や純烈が一つのジャンルそのものとなっている。

 

「お客さんに楽しんでもらうためなら、なんだってやるのが純烈」――そんなことは、改めて声高に唱えずとも世間にまで伝わっている。実はそれこそが、自分たちで育んできたイズムなのだ。

 

それは『純烈物語』を執筆していた頃から、常に感じていたことだった。にもかかわらず、連載の中で“純烈イズム”という言い回しは使わないようにした。

 

おそらく、一度も書いていないはず(あったらごめんなさい)。なぜならその言葉は記事先行ではなく、酒井自身の口から明確に発せられるべきだと思っていたからだ。

 

一年365日、純烈を追い続けているわけではないからどこかで言っている可能性の方が高い。ただ、私自身は取材やコンサートのMCで聞いた記憶がない。おそらくだが、本人の中ではとっくの昔に“イズム”と呼ぶにふさわしいものが確立された手応えを得ているはずなのに、だ。

 

「サカイJr.」「ケンケン」「おヨネ」「じん」と紹介された4人…グループ名「モナキ」は、純烈がデビュー時にはできなかったであろうレベルでステージをこなした。3人の先輩とササダンゴ、今林氏とともにラウンドも経験。ファンの熱量をダイレクトに感じるという意味で、これも重要な儀式だった。

 

4人にはこの日、かけられた言葉の一つひとつを生涯忘れないでいただきたい。舞台を終え、彼らが純烈の弟分としてデビューすることを酒井が紹介。その中で、自分たちと苦楽をともにしてきた山本浩光マネジャーが、所属事務所の専務職に就いたにもかかわらず「俺、この4人とやるわ」と名乗り出たと明かした。

 

あの売れなかった頃の健康センターやキャバレー回りを、自分で車を運転し若いメンバーたちと全国を巡る覚悟でいるというのだから、相当なものである。もう一度、苦労をしてでも4人に賭けてみたいと思わせる何かが、モナキにはあるのだろう。

 

「このまったく名前もわからない人たちが、ここからどうなっていくのか。純烈とは全然違う成長の仕方になっていくし、今日も漫才やったことない人が人前で漫才をやることになって頑張った。でもこれがきっかけで、のちのM-1チャンピオンがここにいるかも知れない。なんでも前向きにやるからって仕事をくれた方と仲よくなって、また次も呼んでもらえるようになった純烈のように、また次も呼びたいと思ってもらえるように、ずっと踏ん張ってやる…そのイズムは、純烈と一緒やと思うし。彼らも積極的に、いろんなことを失敗しながらでも喜んでもらえるようにっていう思いを含めて(のモナキ)です」

 



「純烈イズム」という言い回しこそしなかったものの、酒井の口からそれと同義の言葉が聞かれた。そうか、ここで言ったか。

イズムとは後進に継承されてこそ、価値あるものとなる。これまでは純烈とともに何かを形にする人たち、あるいは酒井らの姿勢を見た上でメンバーに加わった岩永の存在もあったが、純然たる伝承されるべき者はモナキが初となる。

 

しかるべき時が来るまで、多用することで陳腐にならぬよう意図的に使わなかったのでは…早くも4人をいじって観客を笑わせる酒井の顔を見ながら、そう思った。

もちろん、現時点のモナキはまったくの未知数だ。純烈の弟分という看板が重荷になることもあるだろうし、また比較される宿命をスタートの時点で背負っている。

そんな無の段階ではあるが、見たところ物事を楽しむ姿勢は備わっているように見受けられた(各自、タグが豊富なのもつかみはOK)。ファンの楽しむ顔に喜びを感じ、そして一緒に楽しむことでやり甲斐を見いだす。ともに歩んでいく大切さは純烈を見て学んでいるはずだから山本さん同様、そこに賭けてみたくなった。

 

ところで…なぜに漫才?と思ったオーディエンスもいたことだろう。ササダンゴはプロレス興行の「まっする」でもプロレスラーに漫才をやらせている。そこで選手たちは、闘う時とは違った形で生身の自分をムキ出しにした。

コンビという形の中で求められる呼吸や間合い、発想とセンス。漫才にこそ、人間力が出る…そんな位置づけのようだ。ちなみに、漫才へチャレンジした当時は団体の若手だった選手のうち、一人は今年の新日本プロレス「G1 CLIMAX」を制覇し、現在はIWGP世界ヘビー級王者として世界中を駆け巡り、もう一人はササダンゴが所属するDDTプロレスリング最高峰のタイトル・KO-D無差別級王座とDDT UNIVERSAL王座の2冠王に君臨している(それにササダンゴが渋公の4日後、挑戦)。その2人も、スタートは名もなき男たちだった――。

2025年も残り2ヵ月を切りましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? 私の方はこの2、3年のライフワークでした『髙山善廣評伝 ノーフィアー』と『虎ハンターの美学』執筆を完遂させ、ようやく一息つけたところですが、先週よりくいしんぼう仮面選手のnoteにて週一連載『くいしんぼう仮面!万才』がスタートし、しばらくはそちらが中心となりそうです。

 

とはいえ、時間的に多少は余裕ができたので諸々のイベントを入れたところ、この11月と12月でけっこうな本数となりました。そこでブログエントリーの方にまとめましたので、興味あるものがございましたら各詳細に飛んでいただくか、当ブログメッセージボードをご参照の上、ぜひお越しください。

 

〔11月〕

闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason6 EXTRA~タイガースマスクの大阪プロレス講座」
★11月27日(木)巣鴨・闘道館(18:30開場/19:00開始)

〔出演〕タイガースマスク(大阪プロレス)
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り4000円、当日4500円
〔プレミアムツーショット撮影権〕1人1000円

〔内容〕
・開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:タイガースマスクによる新生大阪プロレスのプレゼントーク
・休憩時間後、プレミアム撮影会
・第2部:タイガースマスクお任せタイム
・質問コーナー、プレゼント抽選会
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20251127_versus_ex

 

 

闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason6 Vol.69~吉田綾斗10周年記念トークライブ:喋りもATDK」
★11月29日(土)巣鴨・闘道館(16:30開場/17:00開始)

〔出演〕吉田綾斗(2AW)
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り3500円、当日4000円
〔プレミアムツーショット撮影権〕1人1000円
〔内容〕
・開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:NEX4→新日本での経験→2AWのエース→反体制→そしてATDK…10年間の変遷史
・休憩時間後、プレミアム撮影会
・第2部:昨今の自身に対するファンの反応、周囲の受け取り方に関する言い分、そして11年目へ
・質問コーナー、プレゼント抽選会
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20251108_versus69

 

 

〔12月〕

闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason6 Vol.68~MEN'Sテイオー×男色ディーノ東西学プロ両巨頭対談」
★12月6日(日)巣鴨・闘道館(16:30開場/17:00開始)

〔出演〕MEN'Sテイオー(UWF関東学生プロレス連盟東海大学出身)、男色ディーノ(DDTプロレスリング/OWF大阪学院大学プロレス研究会出身)
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り4000円、当日4500円(スリーショット撮影券つき)
〔プレミアムツーショット撮影権〕1人1000円
〔内容〕
・開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:関東と関西の学生プロレスそれぞれのルーツ、文化の違い。あの学プロ出身者のアマチュア時代
・休憩時間後、プレミアム撮影会
・第2部:学プロ出身者がプロになってみたら。MEN'Sテイオーと男色ディーノ、それぞれのお互いに対する思いのたけを語る
・質問コーナー、プレゼント抽選会
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20251019_versus68

 

 

BAR & FIGHT地下闘技場Presents「地下闘市場vol.4」
★12月9日(日)歌舞伎町・地下闘技場(16:00開店&開始)

〔入場料〕フリーマーケットにつき無料
〔出品者〕
・オバヒロ&セイちゃん:雑貨など
・セリカ様:手作り革小物など
・伊東かんふー:書籍、VHSソフトなど
・はるか嬢:手編みのニット作品
・ヨーデル:ゲームソフトなど
・鈴木健.txt:プロレスTシャツ、お宝プロレス雑誌、パンフレット、10分間お試しインタビュー(10分500円でインタビュー後日、タイトルと本文をまとめテキスト化してお送ります)

 

 

闘道館presents闘道館presents「鈴木健.txt対決シリーズSeason6 Vol.70~おしゃんぴー!ザ・グレート・サスケの大予言2026」
★12月14日(日)巣鴨・闘道館(15:30開場/16:00開始)

〔出演〕ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス/ムーの太陽)
〔進行〕鈴木健.txt
〔入場料金〕前売り4000円、当日4500円(ムーの太陽へのお布施代込み)
〔内容〕
・開演前:鈴木健.txt余興演奏
・第1部:流行語は「おしゃんぴー!」…昨年おこなったありがたい予言の徹底検証
・休憩時間後、参加者全員とのツーショット撮影会
・第2部:来年の世の中とプロレス界が丸わかり!サスケの大予言2026
・ザ・グレート・サスケ ミニライブ
〔イベント詳細〕https://toudoukan.com/blogs/event/20251214_versus70

 

 

BAR & FIGHT地下闘技場Presents「yu@ a.k.a S様 P-NIGHT with .txt」
★12月19日(金)歌舞伎町・地下闘技場(18:00開店/19:00開演)

〔出演〕yu@ a.k.a S様(BASS)
〔ゲスト〕鈴木健.txt(SYNTHESIZER)
〔入場料金〕通常営業中につきイベント入場無料:飲食チャージ1000円+2オーダー(投げ銭制)
※お店は開店(18:00)から飲食のご利用ができます。ライブ中の出入り、ご注文は自由。イベント入場料はありませんので、飲食と出演者への投げ銭のご協力をお願いします
〔予約〕地下闘技場 X DM

〔問い合わせ〕地下闘技場(TEL03-6205-6264)

 

 

BAR & FIGHT地下闘技場Presents「GO!GO!新根室Night Vol.11~アンドレザ・ジャイアントパンダと添い寝撮影会」
★12月26日(金)歌舞伎町・地下闘技場(19:00開店&開始)

※イベントの都合上、開店まではお店の入り口に集まらないよう、よろしくお願いします
〔出演〕アンドレザ・ジャイアントパンダ(新根室プロレス)
〔進行・コメンタリー〕鈴木健.txt
〔参加費〕3000円+1オーダー

〔予約〕地下闘技場 X DM

〔問い合わせ〕地下闘技場(TEL03-6205-6264)
アンドレザは全長3mの巨大パンダゆえ天井が低い地下闘技場には入店できませんが、それを逆手に取りリング上でファンの皆様に添い寝していただき撮影します。撮影会後は、新根室プロレス旗揚げ戦の貴重映像を上映

 

 

「チェックマンと魔神のためのプロレス・トークライブ32~君は…南大塚に咲く一輪の花~」
★12月28日(日)大塚・Welcome back(15:00開場/15:30開演)

〔出演〕ドクター水上、 登坂栄児、 橋爪哲也、志生野温夫、鈴木健.txt
〔ゲスト〕コマンド・ボリショイ、 中森華子(PURE-J女子プロレス)
〔入場料金〕前売2900円、当日3400円(要1ドリンク代600円)
〔発売場所〕Welcome back HPチケット予約フォーム

〔イベント詳細〕https://x.gd/4tdbe

 

 

以上、すべてのお問い合わせは鈴木健.txt Twitter DM及びFacebookメッセンジャー、kenpitsu.txt@gmail.com でも受け付けます。イベント進行、MCのご依頼もそちらまでお願い申し上げます。また、1月もトークイベント及び音楽ライブを予定しています。11月中には告知いたしますのでお待ちください。それでは年末にかけて一緒に楽しんでいただける方々との出逢いを心待ちにしております。