スペインとドイツの違い | Bier und Wurst

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突如ドイツに移住することになった中年男の苦労と苦悩をブログ。生活していく術を調べて、わかっていることを記載しています。間違っていたらあとで後で更新します。

クリスマスシーズンになって会社も休みになったので、interrail pass(ユーロ圏の鉄道乗り放題切符)で旅に出ることにしました!旅行を始める前に、前から書きたかったスペインとドイツの違いをまとめておきます。

スペインとドイツを行ったり来たりして、あーここ似てるなー、ここ違うわーって思ったところを書いておきます。

 

[似ているところ]

①公共物の扱いが酷い

歩道とか駅にはゴミがポイポイ捨ててある。ゴミが捨ててあっても誰も気にしてないし、拾わない。最初は自分の通勤路を土日にゴミ拾いとかしてたのですが、キリが無いのでもう辞めました。壁とかも落書きが多くてヨーロッパの人はあまり景観を気にしていない印象。都市部とか観光地であっても、落書きが多くてなんかガッカリすることが多い。公園でのライブの後も、ゴミが大量にポイ捨てされます。でも次の日にはキレイに無くなってたりするので、清掃業者にやってもらってたりしてるんだと思う。日本は個人個人が一手間かけて公共施設を綺麗に維持している。かつ、公共物はみんなのものだから大事にしておきたい。ヨーロッパは、税金かけて清掃業者に委託して綺麗(綺麗ではない)に維持している。かつ公共物は自分のもので無いから大事にしなくて良い。みたいな印象。

 

②タバコ、マリファナ(?)吸っている人が多い

日本は段々と制限が増えて、喫煙者が減っている印象だけど、まだヨーロッパはそこまで減っていなさそう。特に目立つのが、日本に比べて女性の喫煙率が多いこと、喫煙場所の制限があまりないこと。朝から事務所の前で、駅で、乗車前にニコチン摂取みたいな感じです。そして吸い殻をそこにポイっ(笑)。あとドイツもスペインもマリファナにゆるい国です。なんか歩いてるとマリファナの臭い(使ったことがないので、あこれマリファナか?知らんけど)がすることが多々あります。なんかみんなストレス溜まっているのかしら。それかただ香水が強いだけかも?あとタトゥーとかピアスしてる人も多い!

 

③会計がゆるい

日本だとスーパー、コンビニ、レストラン、電車の切符は一円単位でズレがないように!!みたいな変な緊張感があるけど。ヨーロッパは切符なくても電車乗れちゃったり、レストランも何食ったけ?みたいな適当な会計だったり、雑貨屋さんも絶対売り上げ記録してないだろ(笑)みたいな感じです。いろんな事業者が売り上げ、会計を真面目に付けてなくて税金が正確に取れてないんじゃないかなーっと心配になります笑

 

④仕事、生活が全体的にゆるい

日本だと毎週、毎月と新規に雑誌、曲、映画、食べ物と物凄いスピードで、消費者を楽しませるために娯楽とサービスが提供されている。レストラン、ホテル、エアライン、コンビニのバイトまでハイレベルなサービスを要求されているし。社会全体が強欲な消費者が設定したレベルに合わせようと、必死に命と時間を削って対応している感じ。ドイツもスペインも仕事は仕事、私生活は私生活で明確に分けている。自分と家族が第一で、それを犠牲にしてまで仕事をやろうという人はいない。だから社会から提供されるサービスはほどほどだし、そこに文句を言う人はいない。(というか文句を言っても改善されないんだと思う笑)

 

[違うところ]

①人の性格

地中海地方のラテンのノリのスペイン人とドイツ人はやっぱり性格が全然違います。スペイン人の方がいつも笑顔でおしゃべりばっかりしていてウェルカム!な感じです。ドイツ人は表情があまり豊かじゃないし、スーパーでも市役所でも駅員でもムスってしていて正直話しかけづらい。ドイツ人はいつも内輪で楽しんでいる感じ。スペイン人の職場の人から聞いたところ、ヨーロッパでグローバルな会議で集まった時もそんなグループの別れ方をしてしまうと聞きました。地中海エリア(スペインとかイタリアとか)の人たちは大陸エリア(フランスとかドイツとか)の人とノリが合わないので、昼飯食う時も自然と別グループになってしまうとか。おもしろ笑

 

②英語への対応

スペインはスペイン語、ドイツはドイツ語とそれぞれ母国語があって、両国ともやっぱ下手でも母国語で話してほしーなって雰囲気があります。スペイン(マドリッド)は、標識とかメニューとか英語でもあるし、店員さんも笑顔で不慣れな英語でも対応してくれます。ドイツは税関でも移民局でも英語で話すと嫌な顔するし、英語喋れへん!(絶対喋れる笑)って対応されます。ドイツに移住してきたのでさっさとドイツ語マスターするのが一番ですね笑 でも移民国家を自称している以上もう少しフレンドリーでもいいんじゃないって、外国から来た人たちはブーブー言ってる。(うちの会社の人たちも)

 

③建築物、都市開発

スペインは立憲君主制(王様がいて、王様の権力が憲法によって制限される形)。王家がいる首都(マドリッド)を中心に華やかな装飾を施した立派な建物が多い。宗教の交流地点でもあるのでイスラム系、キリスト系、ユダヤ系の建築があってそれぞれ違いが見られる。場所(北部(ビスケ湾)、中部、南部(地中海))によって気候、地形が違うのでそこの特色がよく現れる。

ドイツは連邦共和国(王様を持たず、各州に大きな権限が与えられている)。ドイツは元々国の統一が他のヨーロッパ諸国から遅れて進められた。

1707年イングランドとスコットランド併合して大ブリテン王国

1760年から産業革命、植民地化進む。

1789年フランス革命、フランスは共和制に移行。

からだいぶ(100年くらい)経ってから

1871年ばらばらだったドイツの都市がやっと今のドイツの前身になるドイツ帝国として統一される。

第二次大戦後も複雑な戦後処理をしてボンに六つ、ベルリンに八つの省を置いて、連邦憲法裁判所はカールスルーエに置いたりしている。

だからか、なんとなくドイツを観光しても人、もの、金が集約されているような機能を都市に感じられないし、なんとなくバラバラ感があって、どこを観光していてもパッとしたものがなく同等に感じる。(あくまで個人の感想)

 

④電車

ドイツ最大の鉄道会社はDB(Deutsche Bahn)。ドイツ人にも非常に評判が悪い。いつも10ー30分遅刻してくる。ひどい時は来ない。その上に、到着プラットフォームがすぐ変わる(どのプラットフォームがどっちの方向に進むのか記載ないので毎回ランダム)ので、数分おきにどのプラットフォームにいつくるのか再確認してないと電車が別プラットフォームで出発しちゃってたりする。スペインの国鉄はRENFE。首都マドリッドというのもあって、大抵5分おきに電車が来ます。たまに遅れたりするけどDBほどじゃない。プラットフォームも明確に別れていて困ったことはない。

 

あと気候が違ったり、個人消費の仕方が違ったりと色々書きたいけど、このあたりでやめておきます!!

Chao!!