キャラクターをライセンスする時、「エージェント」と呼ばれる会社があります。
作家さんから見ると「営業代行」「ブローカー」的に見られている事がよくあります。
実際は、契約、商標、商品化におけるデザイン監修、プロモーション、PRなどの知識や調整業務の経験を有し、キャラクターをプロデュースして行く事を行う会社や個人をいいます。
ですので、「営業代行」は一部の事で、それ以外の仕事のほうが多いです。
前にも書きましたが「いいキャラクター」=「すぐに売れる」という訳ではありません。
ですので、どの市場からこのキャラクターがヒットするか、どの会社と初めに組んで、次はこういった会社さんと組んで、といった組み立てをし、そこにプロモーションを加えて行きます、
エージェントと作家さんが契約した段階で、既にファンが多くいても、ライセンスを受ける会社や小売店のバイヤーが「売れる」とふまないと一般的に「キャラクターがヒットする」という状態にはなりません。
そこがライセンスビジネスの難しいところです。
弊社では、個展やPRなど様々なプロモーションを行い、知名度を上げそこから営業を行い、それでも足りないとまたプロモーションを考えて営業するという、ライセンスにつながる前の段階の活動を行ってきました。
そんな時、初期段階では、ライセンス候補はだいたい50社くらいに絞って営業をしていきます。
ライセンスを受けるメーカーさんは、様々なキャラクターの中から「ヒットしそう」なキャラクターを選んで契約をします。「この作家さんが好きだから」という理由で未知のキャラクターを契約をする会社はかなり減りました。
新人枠、クリエイター枠がある訳でなく、「ディズニー」「サンリオ」「サンエックス」「スヌーピー」「東映アニメ作品」などのキャラクターと横並びで評価をされます。
ですので、並のキャラクターではなかなかライセンスは成立しなくなりました。
それでも、エージェントは作家さんの行けないルートを通じ、そのようなキャラクターと横並びの状態で企画が通るよう活動します。
ちなみに、「成立しなくなりました」というのは、以前は、メーカーの方が、「これはやってみよう」と半ば応援に近い形でライセンスを受けてくれるありがたい時代がありました。
最近では、キャラクターの市場も厳しく、そのような会社が激減し、小売店からの受注を受けてから生産をする会社が増えたので、「ディズニー」「サンリオ」「サンエックス」「スヌーピー」「東映アニメ作品」などのビッグコンテンツで確実性の高いキャラクター以外ライセンスがなかなか決まらなくなってきています。
そんな市場ですが、クリエイターさんの作品がヒットしないか、というとそうでもありません。
15年前位は大ヒットもありましたが、そこまでのヒットは見込めないにしても、ある程度のヒットは見込めます。
今は15年前と違い、ツイッターや、Facebook、ブログなどでファンを増やす事が可能になりました。作家さんからの発信は、企業側からのプロモーションやPRよりもはるかに効果的だったりします。そして、LINEスタンプのように、「グッズ」という形でなくても個人の作家さんのクリエイティブを共有する手段も出来てきます。
そこでの反響や数字が指標となりライセンスが広がる事も出てきました。
ご自身で商品在庫持ち、ある程度販売して得からライセンスしてもいいと思います。
(作家さんのネットワークのみでは行き届かない流通にメーカーさんは売ってもらえます。)
作家の皆さんの作品をヒットさせるべく、作家さんの作品性に甘えることなく、エージェントも進化しなくてはいけません。
15年前、20年前は、ヒットしそうなキャラクターのエージェントになりある程度の会社を営業で回ればある程度ヒットがうまれた時代もありました。「エージェントに任せていればヒットした時代」です。
今は、SNSなどを駆使し、「作家さんとエージェントが共同でプロモーションを行う事」がヒットにつながる早道と考えます。
弊社で契約している作家さんでもツイッターやご自身の媒体を通じ積極的にPRしていただくご協力を得ています。そのような協力を行っていただける作家さんはヒットの可能性が高く、「プロモーションはエージェントの仕事なんだからエージェントが全てやるべき」という作品は売れる確率が格段に下がる状況です。
エージェントも作家さんのキャラクター力だけに頼らず、作家さんもエージェントにまかせっきりにならず、「一緒にヒットさせる」という意識があるとよりヒットの確率が上がると考えます。
9月7日~9日までビッグサイトで「ギフトショー」という展示会があります。
こちらの展示会には、ライセンスにつながるメーカー企業や、今、書いてきたようなエージェントも出展しています。
「いいエージェント」に出会うこともキャラクターをヒットさせる一つの方法ですので、ぜひギフトショーに名刺を持って、いい出会いをしてみてください。
ギフトショー近くになりましたら、「ギフトショーの活用方法」を書いてみたいと思います。