大久保建佑です。
お酒の歴史編、第3段です。
だいぶん期間が空いてしまいましたね・・・。
第1回はワイン、第2回はウィスキーと書いてきました。
今回はどのお酒にしようかと、色々なお酒の歴史に目を通しておりましたら、日本でも良く名前を聞くお酒の中に、面白い歴史を持つものを見つけました。
なので、今回はそのお酒について書いてみようと思います。
それが何かと言いますと・・・
テキーラ!
この名前を聞いて、良くない記憶を思い出した人もいるかも知れませんね。
ちなみに、私もその一人です(笑)
恐らく「一気飲みをするお酒」と言うのが、テキーラのイメージかと思います。
しかし、それは日本で定着した一側面にすぎません。
この記事を読んで、少しでもテキーラのイメージが変われば幸いです。
・テキーラはどこでできたお酒?
現地ではライムやレモンの汁を口に含んで飲んだり、飲み終わった後にお塩をなめたりするそうです。
・実はテキーラは、最近にできたお酒?
これは、私がテキーラについて調べて一番驚いた事です。
なんと、テキーラは1994年に正式に認められたお酒なのです。
これがどういうことかと言うと、テキーラはもともと「メスカル」という名前のお酒の一種だったのです。
詳細は簡略化しますが、メキシコのお酒の歴史は「プルケ」という名前のお酒から始まります。
このプルケは日本の甘酒のような味わいなのですが、これを蒸留して生まれたのが「メスカル」であり、テキーラはその中の1つのジャンルでしかありませんでした。
そんなメスカルを作っている地域の1つに、テキーラ地方と言うものがあります。
このテキーラ地方が、メスカルに「原産地呼称(地名をお酒の名前にする)」制度を導入しました。
この原産地呼称を確立するには厳格なルールが必要であり、そのために「テキーラ規制委員会」という非営利団体を1994年に設立。
これを機にテキーラは生まれ、今ではワインやウィスキーと並ぶ1つのジャンルとして現在の地位を獲得しているのです。