銭湯にて② | KENSUKE・A オフィシャルブログ 「SISTER JET」 Powered by Ameba

銭湯にて②

よく行く近所の銭湯には

数種類の風呂が設置されていて、

 

左から順番に

普通の湯(一般的なお風呂の温度)と、

ぬるくてゆっくり入れるぬる湯(ぬるめの温度)と、

そして水風呂(そこそこ冷水)が設置されている。

 

こうして色々なタイプのお風呂にゆっくり浸かり、

今日の疲れを癒そう〜!

というのが、そもそもの銭湯の魅力だと思う。

 

 

 

 

今日、そんな銭湯に行くと、、

そのうちの2つめの湯船、

ぬるくてゆっくり入れるお湯「ぬる湯」にて

オッサンさんと若者がもめていたのだ.......

 

 

 

 

内容を要約するとこんな感じ

 

若者いわく、

ここは「ぬる湯」なので、

「ぬる湯たるものさらにぬるくあるべし」

と言った意向で、

ぬる湯の湯船に水を足し、

さらにぬるくしていた。

 

すると湯船に浸かっていたオッサンさんが、

 

「チョットマッテ、

チョットマッテ、お兄さん!」

 

これこそ「ザ・ぬる湯!」

この絶妙な湯加減こそが「ザ・ぬる湯」の

完璧な湯かげんなので、

もうこれ以上ぬるくするなと若者に呼びかけていた。

 

若者は、

自分の行いが注意されたような口調が気に障ったのか、

オッサンに言い返していた....

 

 

「現状、この温度では、

ぬる湯ではなく、

普通の温度のお湯なので、

これがちょうど良いと感じるならば、

あっちの<普通の湯>に浸かればいい!」

と。

 

負けじと、

オッサンさんもそれにアンサー

 

 

 

「いやいや〜!」

「これ以上水を足すと、

<ザ・ぬる湯>ではなく、

<ただの水風呂>のようになってしまう、

だからもっと冷たいのが好きなヤツは

最初からあっちの<水風呂>に入ればいい!」

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

ふむふむ。

 

ふむふむ、

これはある種、

とても難しい問題である。

数値化された温度としての記号は確かに絶対的なものではあるが、

その温度をどう感じどう解釈するかは人それぞれに委ねられた相対的な感覚でもある。

僕個人としては、

2人それぞれの「湯」

に対する熱いこだわり(湯だけにw)

そのものには賞賛、

そして2人それぞれの意見に

エンパシーを感じる事も可能だ。。

 

しかし!

 

よくよく考えると、

この口論こそが、

まさに「ぬるすぎる」口論ではなかろうか。

「冷戦」なる言葉が存在するのであれば、

これはまさに「ぬる戦」だ。

 

仮にちょっと「熱い」湯であろうが、

仮に、ちょっと「ぬるい」湯であろうが、

どちらにしろそれは、

結果「ぬるい」のである。

 

そう思う俺は、

「ザ・銭湯」に来たのであれば、

黙って水風呂じゃーい!

 

えーい!

2人ともヌルい

ぬるいヌルい!

どけどけー!

と言った気持ちで2人をかき分け、

 

その奥にある

「水風呂」へと

1人飛び込んだ。

 

 

キーン🎶

 

♨︎

 

ソワー♨︎

 

「ぬる湯」も「熱湯」もよいが

やはり「水風呂」こそが銭湯の極意である。