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相棒たち 五十選

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Hardyは、フライフィッシング発祥の地イギリスで、頑固に良いものを作り続けている老舗釣具メーカー。英国王室御用達ブランドでもある。

 

Hardyのロッドと出会ったのは、20年近く前になる。

本格的にフライフィッシング始めたその頃、ロンドン近郊のポンドに通っていた。最初に買ったロッドは、Hardyの職人が独立して作ったGraysというメーカーのスタンダードなものだった。それを使っている間は特に不自由も感じなかったし、気に入ってもいたのだが、ある時に知人からHardyのSovereignというロッドを試しに使わせてもらうと、ラインの飛びが明らかに違う。バーガンディー色のブランクや、グリップも英国らしく落ち着きがあり「ヨカもの」感が漂っているのだが、その立派な見た目に恥じない機能性を持ち合わせている。

こういう時、良い道具の違いというものを体感値として思い知らされる。良いものと出会う瞬間は、喜びである。

その後、リールも同じSoverignを購入。バーガンディーのロッドとゴールドのリールは、家で眺めているだけでも心地よく、釣りをしている間でもついつい見とれてしまう。

 

それからはしばらくHardyコレクターと化した。

違う長さのロッド、違うサイズのリール、バッグや小物。そして、アンティークのリール。英国にはまだまだアンティークのHardyがわんさかあり、それを入手できるルートも様々だ。幸か不幸か、有名コレクターと釣り仲間になったことで、アンティークコレクションも追加することになった。

 

様々なストーリーを生み出し、伝統と職人技に裏打ちされた道具を今でも作り続けているHardyの歴史は、革新の歴史でもある。それぞれの時代に新たな技や意匠を加えながら少しづつ進化してき商品達は、世界中にコレクターを生み出した。そして、90年代まで古風な英国色を製品の特徴としていたハーディの釣具は、ミレニアムを迎えて、ラインナップを大胆にモダナイズした。と同時に、過去の銘品を矢継ぎ早に復刻。伝統と革新を自由自在に操り、その存在感を示している。

 

世界のフライフィッシング市場では、今やアメリカンプロダクツが席巻し、我が道具の中でも主役をアメリカに譲りつつあるが、牧歌的な環境で優雅に釣竿を振りたい時、相棒はHardyのロッドとリール、そしてバッグになる。