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いよよ華やぐ越前水仙 - 「雪の花」in福井 Vol.1


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --越前海岸

 荒れ狂う日本海から吹き上げる寒風に耐え忍ぶ越前水仙。冬にこそ美しく咲き誇る花──雪中花の異名を持つ越前水仙の群生地にやって来ました。見渡す限りの水仙の群れと漂う甘い匂い、そして打ち寄せる日本海の荒波。・・・絶景です。


 第3回Yahoo! JAPAN文学賞 受賞作「雪の花」──その舞台は我が故郷・福井であり、作中には県花でもある越前水仙が象徴的に描かれています。そしてこの場所こそ、日本最大の水仙群生地であり、越前水仙発祥の地でもある越前海岸は越前岬の北端・越廼村なのです。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --越前水仙発祥伝説之地


 越前水仙発祥伝説之地の碑と銅像です。


 平安の昔、ここ越廼村に三人家族──父と二人の息子が住んでいました。時は源平合戦の最中、父と長男は戦に参戦し、次男が留守を守ることになります。そんな或る日、次男は居倉浦の海岸で一人の美しい娘を助け上げ、身を引き受けます。ほどなく二人は恋に落ちますが、そこに父親の戦死の報と共に長男が帰還。娘を見た長男はその美しさに心を奪われ日増しに恋心を強くし、やがて兄弟は娘を巡って骨肉の争いを繰り広げるのです。


 私の為に兄弟同士が相争っている、・・・対決する二人の狭間で苦悩した娘は、真冬の日本海に身を投じて命の花を散らせてしまいました。翌年、その浜に見たこともない美しい花が流れ着きます。村人たちは、きっとこの花は美しい娘の化身に違いないと、丘の上に植えることにしました。それから毎年冬になると、この丘は美しい水仙の花に包まれるのです。


 このロケーションといい、この悲恋の物語といい、もうこれ自体が映画です。「日本昔ばなし」に出てきそうなエピソードです。最早この場所では「雪の花」関係なしに、将来的に何かしら撮りたいと思います。


 越前海岸自体には以前にも何度も来たことがあったのですが、こうして目的意識を持って訪れると全く別の風景に見えるので不思議です。思わず時間を忘れてしまいそうになります。ちょうどこの時、以前の記事 でもご紹介した福井テレビ小野寺特集の撮影も入っていたので、今日の取材の模様は近々テレビで流れるはずです。福井県内だけですが。


 「雪の花」の聖地とも云うべき、ここ越前水仙発祥の地。水仙ドームや水仙ミュージアムや水仙ランド──とにかく水仙に関する施設がありすぎて時間が幾らあっても足りません! 福井滞在中にもう一度調査に来ようと思います。