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平泉寺白山神社


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --平泉寺白山神社 参道

 一昨日は福井県勝山市にあります平泉寺白山神社に参拝しました。


 上の画像は拝殿へ続く石段ですが、あまりの寒さで路面は凍結しており、私が滞在した間は参拝者ゼロでした。それがまた静寂を際立たせ、境内全域を幽玄な空気で包み込んでいます。


 平泉寺白山神社と云う名前から、寺なの? 神社なの? と思われるかも知れませんが、元は白山平泉寺を称した神仏習合の神宮寺だったものが、明治の神仏分離によって神社に改められたものです。


 富士山、立山、白山の日本三名山として古来から山岳信仰の対象であった霊峰・白山。私も山岳部時代に七度登頂しましたが、その白山を開創されたのが、奈良時代に越前国に生まれた“越の大徳”泰澄大師でした。そして平泉寺白山神社は、その泰澄大師が養老元年(717年)に創建された寺院であり、最盛期には48社36堂6千坊、僧兵8千人と謳われる巨大な宗教都市でありました。しかし盛者必衰の理に同じく、天正2年(1574年)には一向一揆の戦禍に巻き込まれ、伽藍は焼き放たれ灰塵に帰し、衰退の一途を辿りました。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --平泉寺白山神社 拝殿

 白銀の積雪に覆われた杉木立の中に、ひっそりと佇む拝殿です。あいにく雪で全く見えませんが実はここは日本一と云われる“苔ぶとん”で有名なスポットであり、画像に映る白い部分はすべて見渡す限りの苔に覆われています。夏場などは苔生した大地から立ち上る薫りが人々の視覚嗅覚を楽しませ、その風景は「かおり風景100選」に、更に「美しい日本の歴史的風土100選」に選出されています。


 また境内全域が白山国立公園として国の史跡に指定されており、参道は「日本の道100選」に、白山への禅定道は「歴史の道100選」に指定されるなど、とにかくどこを取ってみても日本のベスト100にランクインする素晴らしい景観が楽しめますが、いかんせん冬に来るより夏に来たほうがいいです。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --平泉寺白山神社 本殿

 寛永年間建立と伝わる白山三神をお祀りする三つの本殿も、白いビニールシートの雪囲いに覆われ御姿を拝することは出来ません。また修行僧が九頭竜川から石を運んで積んだと云われる石畳、先述の苔ぶとん然り、雪に埋もれて見ることは叶いませんでした。


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --東尋坊跡

 最後にこちら、東尋坊跡の石碑です。旅路シリーズ【東尋坊編】 でもご紹介しましたが、この平泉寺に住んでいた破戒僧こそ東尋坊なのです。むろん東尋坊を突き落した真柄覚念も然り。かの伝説は全てこの平泉寺から始まったのです。


 平泉寺白山神社──ここは夏場に今一度参拝に来なければなりません。



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