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予告編とは何であるか - 「雪の花」予告編編集 Vol.1


小野寺昭憲オフィシャルブログ - 破壊と創造の記録 --雪の花


 「雪の花」本編集終結宣言 から9日──音楽と音響の打ち合わせを進めつつ、ようやく予告編の編集を始めました。


 映画作品にとっての予告編とは、観客動員に直接結びつく非常に重要なアイテムです。一見簡単そうに見えて実に奥が深い予告編の世界──それは単なる散漫なダイジェスト映像であってはならず、作品の世界観を明確に伝えながらも、魅せるべきシーンと見せてはならないシーンを巧みに組み合わせ、短い時間の中で如何に観客を惹きつけられるか──映像としてのテンポとリズム。広告としての訴求性と宣伝性を包括した制作者の総合的な“編集力”が試される超短編作品のようなものです。


 有名なところではガル・エンタープライズ など予告編専門の制作会社もあるくらい重要なこの任務を、本編の監督たる私自身が手掛けられることは非常に光栄です。ただここで忘れてはならぬのは──これは本編も予告編も共通ですが──監督が“見せたいシーン”と観客が“観たい”シーンとは必ずしも一致はしないということです。見方は人それぞれ、監督の意図などはっきり云って観客には関係ありません。最終的には客観的に観て面白そうかそうでないかです。


 予告編は観る者に“本編が観たい”と思ってもらえなければ失敗作です。私はここでは本編の監督としての視点を一度捨て、自分自身が面白そうだと思う予告編を繋いでみようと思います。


 ──映画の神よ、我に今一度“編集力”を与えたまえ!