明治神宮
大都会のど真ん中に鬱蒼と茂る杜の中、明治天皇と昭憲皇太后を御祭神としてお祀りする明治神宮 に行って参りました。雲ひとつ浮かばぬ澄み渡った青空──絶好の参拝日和であります。
明治45年(1912年)7月30日に明治天皇が崩御され、2年後の大正3年(1914年)4月11日に昭憲皇太后が崩御になり、その後、両陛下を偲ぶ大勢の国民の願いの高まりを受けて大正9年(1920年)11月1日に創建された神社が明治神宮です。
正月三が日の初詣客が300万人を超える日本で最も有名な神社のひとつですが、私が不思議とこの場所に引き寄せられるのは他に2つの理由があります。
まずは境内の神宮会館で毎年開催されているショートショートフィルムフェスティバル のクロージングセレモニー。私は2006年の監督作「SWAN LAKE」、2008年の監督作「戦場のショートショート」で2度ご招待に与りましたが、明治神宮の神聖なる空気感と相俟ってその格式の高さには圧倒されました。
さすがは米国アカデミー賞公認映画祭。門前にレッドカーペットが敷き詰められた豪奢な様相は、さながら本場の格調を思わせる雰囲気を醸し出していました。
著名な映画監督や俳優の皆様が続々と来場される中、自分みたいな無名監督がここに立っていてもいいのだろうかと恐縮したものです。栄えあるSSFFの、神宮のこのレッドカーペットに立てるに相応しい監督になる為に頑張っている部分は、正直今でもあります。
そしてもう1つの理由は、お祀りされている昭憲皇太后の御名であります。私の名前は昭憲(あきのり)ですが、読みは違えど皇太后陛下と同じ名前であることを知った時、陛下の眠るこの明治神宮に或る種の畏敬と親近感に似た不思議な感情を覚えたものです。
ちなみに私の英名“Kenshow Onodera”は、これは外国人にも呼び易いように単に名前を音読みにし、昭憲の漢字を逆転させたわけですが、これを逆転させた訳は、名をそのまま音読みすることにより恐れ多くも皇太后陛下と同音になっては憚られる為です。
以上2つの理由から、私は折に触れては明治神宮に参拝するようにしています。今日は願いを書き入れた御手紙と心ばかりの御初穂料を神前に献上し、緑深き神苑を後にしました。どんな願いを込めたかなんて、人様に云うもんじゃありません。


