10signs you've found your calling (Wake up world)

あなたの一生の中で最も大切な日とは、あなたが生まれた日と、なぜあなたが生まれてきたのかを知る日である。

マーク トウェイン

 

「不思議な少年」は彼が生きている時は発表されず、亡くなってから世に出た作品です。

 

未完成で終わっていて、多分推敲に推敲をかさねながら、まだ世に出すべきではないと、思っていたのではないかしらと思われます。

 

私が読んだのは、1982年度版のカリフォルニア大学が出したもので(大久保博訳)、主人公がアウグスト(印刷工 私)、

 

第44号(人間なのか、超能力者なのか、宇宙人なのか、はたまたガイドなのか・・・謎)。

 

時代は1490年のオーストリアの印刷所、

 

ある冬の寒い日、みすぼらしい少年がやってくる。

 

名前は「第44号、ニューシリーズ864962」と名乗る。(この時点で、私はドラゴンボールのサイボーグを思い出しましたよ。)

 

マーク トウェインって、江戸時代末期から明治にかけての人だから、そのころに、こんな作品を書いていたとは、おもしろいと感じました。

 

時代がやっとトウェインに追いついたというべきでしょうか。

 

44号は人の心が読めて、(俗な私はトワイライトの吸血鬼エドワードを思い出しましたよ。)

 

44号と私は世界を見て回り、宇宙空間を旅し、44号はタイムトラベラーとして、未来からの物を持ってくる。

 

完全にSFの世界、または精神(スピリチュアル)な世界。

 

44号の言葉で印象深かったのは、

 

「神はわれわれの祈りをもう聴いてはくれない。なぜならわれわれはあまりにも多くのものを神にせがんでいるからだ。」

 

「ローマ人達は夢のメッセージをあきらめなければならなかった。ローマ時代にはこのビジネスは間違った解釈によって破滅した。ローマの神々は皇帝達と通信することを発明していたが夢の輸送がすたれた。」

 

「どうぞ私をあの肉体から重力から自由にしてください。(これは私の複製の言葉、私のダブルともいうべき存在)自由であるべき空気の精が肉体によって卑しい国王や皇帝たちの奴隷なのです。その国王達自身もドロで作った肉の奴隷なのです。私たちは時間というものを知りません。空間というのも知らないのです。私たちは楽しみをあじわったりして50年間を一時間で送ります。あなた方が眠っている間にね、瞬き一つする瞬間に地球をぐるりとまわってしまうのです。家畜の番をする人間や、人間という羊の番をする皇帝とは違うのです。」

 

「人生そのものは、幻にすぎないのだ、ただ夢なのだよ。なにひとつ実在しないのだ。ただあるものは中身のない空間だけさ、それときみだけ。きみはただ考えにすぎない、僕自身も実際は存在していない。夢にすぎないのだ。-きみの見る夢であって、きみの想像力が創りだしたものなのだ。」

 

今の時代の私たちならわかる言葉の数々。

 

難しかったけれど納得しながら読みました。

 

なんとなく、マーク トウェイン自身がどこかの星からやってきた、宇宙人だったのかも・・・

 

ハレー彗星が来たときに生まれ、次ぎにハレー彗星が来たときに亡くなった人。