死んだと思っていた人が生きていた。
二年前の冬鈴木さん(仮名)が会社をやめた。
この忙しい時期にやめるなんて、もっと暇なときにやめればみんなに迷惑がかからないだろうに、と色々思いながらも彼の意思を尊重して退社を受け入れた。
月日は流れまた忙しい季節になった。彼の抜けた分はみんなでカバーしそのうち彼の事は忘れていった。そんなある日
「大変だ。鈴木さんが死んでた。葬式は家族葬ですでにすませたらしい。」
興奮した専務によると取引先の社長さんからその情報を聞いたらしい。亡くなった時の知らせは普通は会社に電話かFAX(彼の場合は退社しているのでそれはない。)または、新聞のおくやみ欄で見る。しかし仕事が忙しい時期でもあったので後でお彼岸にみんなで伺うことにした。
ある日のこと
社長の義母が病院から神妙な顔つきで帰ってきた。
「大変なことがある。」その様子からもしかして体が悪くなって入院か?と勘ぐった。すると
「鈴木さんが生きていた!」
「え~!!!」
病院の待合室で彼に会ったらしい。思わず走り寄り、本当に生きているのか体にさわって確かめたと言う。まさか本人に死んでいると思ってたとも言えず、おろおろしてたら、
「奥さんご無沙汰しております。二月に息子が亡くなりまして。」
鈴木さんが生きていたのはほっとしたが、息子さんが亡くなっていたとは、まだ二十代だった。
鈴木さんに手を合わせていたのを、代わりに息子さんに手を合わせようと思いました。
なぜ間違っていたのか?それは専務がそのことを聞いた取引先の社長さんの息子さんが鈴木さんの息子さんの同級生だったのでした。つまり聞いたときに”息子”が抜けていたのでした。合掌。
二年前の冬鈴木さん(仮名)が会社をやめた。
この忙しい時期にやめるなんて、もっと暇なときにやめればみんなに迷惑がかからないだろうに、と色々思いながらも彼の意思を尊重して退社を受け入れた。
月日は流れまた忙しい季節になった。彼の抜けた分はみんなでカバーしそのうち彼の事は忘れていった。そんなある日
「大変だ。鈴木さんが死んでた。葬式は家族葬ですでにすませたらしい。」
興奮した専務によると取引先の社長さんからその情報を聞いたらしい。亡くなった時の知らせは普通は会社に電話かFAX(彼の場合は退社しているのでそれはない。)または、新聞のおくやみ欄で見る。しかし仕事が忙しい時期でもあったので後でお彼岸にみんなで伺うことにした。
ある日のこと
社長の義母が病院から神妙な顔つきで帰ってきた。
「大変なことがある。」その様子からもしかして体が悪くなって入院か?と勘ぐった。すると
「鈴木さんが生きていた!」
「え~!!!」
病院の待合室で彼に会ったらしい。思わず走り寄り、本当に生きているのか体にさわって確かめたと言う。まさか本人に死んでいると思ってたとも言えず、おろおろしてたら、
「奥さんご無沙汰しております。二月に息子が亡くなりまして。」
鈴木さんが生きていたのはほっとしたが、息子さんが亡くなっていたとは、まだ二十代だった。
鈴木さんに手を合わせていたのを、代わりに息子さんに手を合わせようと思いました。
なぜ間違っていたのか?それは専務がそのことを聞いた取引先の社長さんの息子さんが鈴木さんの息子さんの同級生だったのでした。つまり聞いたときに”息子”が抜けていたのでした。合掌。