【2月8日(月)オンライン開催】海外で作る自分年金セミナー開催のお知らせ

香港は1997年7月1日に、イギリスから中華人民共和国へ返還されたことによって、香港特別行政区政府が発足しました。香港特別行政区は中華人民共和国において省や直轄市と同等(省級)の地方行政区とされます。しかし、返還後50年間は一定の自治権の付与と本土と異なる行政・法律・経済制度(一国二制度)の維持が認められています。近年、香港を取り巻く様々な政治的な動きがありますが、そうした政治情勢が香港の金融市場に与える影響は極めて限定的なものであり、今後も香港はアジアの中の国際金融センターとしての機能を維持していくことになりそうです。その理由が記載された香港政府や金融機関発行レポートの内容をまとめてみました。

まず、香港証券先物事務監察委員会(SFC)が発表した2020年上半期の香港金融市場リポートによると、香港金融市場は試練に満ちた形勢の中で依然として安定を維持し、香港の資産運用業務で管理されている資産総額は前年同期比20%増の28兆7,690億ドルに達しております。資産運用業務に昨年流入した資金は1兆6,680億ドルとなり、海外投資家からの資金流入が続いています。香港ドルへの資金流入も続いており、1US$=7.75~7.85HK$間の目標相場圏制度となっている対米ドル為替レートで、1US$=7.75の上限値を維持するため、香港金融管理局(HKMA)による香港ドル売りの為替介入が継続されており、香港の外貨準備高が増え続ける状況が続いております。香港の外貨準備高は香港ドルの総発行量の2倍超に上ることから、全ての香港ドルが売られたとしても米ドルペッグ制は維持可能です。

香港は中国本土外で最大のオフショア人民元市場でもあり、中国における海外からの直接投資(FDI)の受け入れ額の8割は香港経由となっています。中国本土における人民元市場の自由化には相当な時間を要するため、香港は海外から中国への資金の玄関口としてのゲートウェイ市場としての役割も持ち続けることになります。一国二制度となっている香港・中国間には物理的なボーダーが存在し、金融や為替制度も全く異なります。香港の代替地が存在しない限り、世界の金融センターとしての香港の役割を中国政府が安易に手放すことは対外政策的に想定できず、香港の金融面での優位性は今後も継続されることになります。

最後に、香港の経済状況についてですが、米ヘリテージ財団調査「経済自由度指数」で香港は2019年まで25年連続世界一を維持していました。経済自由度指数は「ビジネスの自由」「貿易の自由」など12項目を100点満点評価したもので、2020年は総合1位の座をシンガポールに譲りましたが、「財政の健全さ」では引き続き香港が世界一の評価を維持しています。香港の国庫には約16兆円もの余剰資金(香港市民一人当たり213万円)があり、過去の金融危機時においても香港内の銀行預金は全額保護されていることから、香港の金融機関は海外の投資家からの信頼が厚く、個人投資家が最も安心して資産運用できる環境が整っていると言えます。

この度、以下の日程で「海外で作る自分年金セミナー」をオンライン開催させて頂きます。将来的な年金対策の一つとして、香港の保険商品およびオフショア投資商品を活用するメリットについて説明させて頂きます。本イベントはZOOMミーティング形式となりますので、ご参加ご希望の方は、事前にPCもしくは携帯端末へZOOMアプリのインストールをお願い致します。

【セミナー日程】
2021年2月8日(月)香港時間19:00~20:30、日本時間20:00~21:30
参加費:無料
開催方法:ZOOMミーティング

【セミナー内容】
(1)国際金融センター香港を活用するメリット
(2)香港の保険商品を活用するメリット
(3)オフショア籍ファンド積立投資&固定金利一括拠出プラン
(4)NZD建て債券ポートフォリオ

【セミナー申込方法】
以下のウェブサイトより希望日程を明記の上、お申込ください。
Web申込:https://www.kenshin.com.hk/seminar_form.html

【個別相談会について】
上記セミナー日程以外で、無料の個別相談会も随時可能ですので、以下のウェブサイトよりお申込ください。
Web申込:https://www.kenshin.com.hk/form.html

【講師プロフィール】
木津英隆(きつひでたか)謙信アセットコンサルティング(香港)代表
ロイター通信(香港)、米系格付け会社スタンダードアンドプアーズを経て、2008年より香港のIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)に所属する資産運用コンサルタントとして勤務。顧客ニーズに合わせて、個人年金プラン、貯蓄型生命保険、オフショア投資商品、相続対策商品など幅広い金融商品を提案可能。格付け会社勤務経験を生かした金融商品のリスクとリターンの丁寧な説明に定評がある。香港保険業監督局ライセンス番号:IA5000

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