羽田からの直行便でトロントに着き、ナイアガラの家に戻って寝たのは深夜を回っていた。

今日(13)の夜は8時30分から

「1964 The Tribute」というビートルズを真似たイギリスからの4人組のコンサートをフォールズビュー・カジノのアバロン•シアター観に行く約束をOさんご夫妻と約束してある。夜のショーなので時差ボケで寝てしまってはいけないので3か月ぶりに家の近所を散歩して2時間ほど昼寝しておく事にした。

それにしても晴れ渡った良い天気だ。

18℃まで気温が上がった。

昨日まで寒い日本で着ていたプレスリーのジャンパーも要らない。


1964 The Tribute 


3月13日 アバロンシアターにて



🟢カジノ•ナイアガラ


言うまでもなくナイアガラの滝は世界的な観光地。

ここにオンタリオ州政府はカジノを作り、1996年の12月にオープンさせた。

それに先立ち州政府はトロント市内で数年間、チャリティーカジノと称して、あちこちのコミュニティの集会所やツースター⭐️⭐️ホテルの小宴会室に数台のブラックジャックテーブルを設置して一般人を客として実験を行なっていた。


そしてある年のトロント市長選の投票日に、有権者にトロント市内に公的カジノを開場する事の是非を問う住民投票を行なった。96%以上(ハッキリした数字は覚えていないが)のNO(反対)であっさりと否決された。

当時トロント市民であった私ももちろん反対票を入れた。

にもかかわらずそれから間もなく同じオンタリオ州内のトロントから車で2時間足らずの、アメリカとの国境沿いのナイアガラにカジノがオープンしました。

これがカジノ・ナイアガラだ。



🟢フォールズビュー•カジノ


カジノ・ナイアガラ(通称旧カジノ)の初めの数年間は入場制限が出るほどの賑わいをみせ、特に週末の場内は押すな押すなの人混みの中で、スロットマシンもテーブルゲームも席が空くのを待つという状態が続いた。

政府は2匹目のどぜうを狙って2006年には数キロ離れた場所に今度はホテルとアバロン・シアターという劇場付きの新カジノ、フォールズビュー・カジノを開設した。

オンタリオ州にはトロント市を核としたGTAという600万人弱の大人口圏があり、ここからの客と対岸からのアメリカ人客、そして世界中からのナイアガラの滝観光客をカジノのターゲット🎯客とするというのが、28年前のナイアガラカジノ開設当時の州政府のカジノ構想の骨子であった。


しかしカジノに金💰を落としていくギャンブラーは無尽蔵にいるわけではない。

近郊に住むギャンブル狂はもうとっくに家も財産もなくしてスッカラカンのオケラになってしまったし、昔の様に$1や$2で遊べるなら兎も角も、いくらインフレと言えど、ミニマムベッド(最低賭け金)が現在の様に$25、$50という事になってしまうとカジノはブラッと遊びに行く場所ではなくなってしまったからだ。


またアメリカも自国民が川を越えて他国(カナダ)にギャンブルで金💰を落としに行かずに国内で金を💰落とす様にとナイアガラ対岸のバッファローにカジノをオープンさせ、自国通貨流出の自己防衛に乗り出した。

そんな事もありコロナ禍になる数年以上も前から旧カジノも新カジノも週末はパーティ好きの着飾った若者たちの社交の場として、やや活気が感じられるものの、そのほかの時は近年はずっと閑古鳥の鳴く状態が続いていた。

言わば,客がわんさかと来てた時は薄利多売で利益を上げていたスーパーが、客数が落ち込んできたのでお客の財布の中身も考えずに高級ブランド品を店内に並べて客単価を上げて総売り上げ額を維持しようという状態がずっと続いている。


フォールズビューカジノ


日本にカジノは不必要

日本では何年もの間、カジノ法案だのリゾート型のカジノホテルを関西,あるいは横浜に作り外国からの観光客誘致の目玉にするだのやっているが、アメリカのアトランティックシチーやナイアガラの例でも分かるがカジノを目玉にして観光客を呼ぶとか増やすとかいうのは時代錯誤だ。

世界中の各地にたくさんのカジノが乱立している現在、わざわざカジノ目当てで日本に来る外国人はまずいません。

カジノ開設はギャンブル依存症を増やすだけでなく社会的なデメリットの方が大きい。そうでなくてもパチンコ、競馬、競輪、競艇などさまざまなギャンブル場が日本には満ち溢れているではないか。

ましてオンラインでカジノにアクセスできる時代に、外国人観光客誘致をカジノ開設の口実にする様な議員は、国際的な感覚がどこか欠けている。

もうそんな人はドシドシ選挙で落として、国会に送らない方がいい。


🟢曲がり角にきたナイアガラのカジノビジネス

話が横道に逸れたが、以前は大人の遊興施設として楽しめたナイアガラのフォールズビュー・カジノ。

それは、プレイヤーズカードを作って何時間かテーブルゲームをすれば、カジノもそれなりにコンポ(食事券)をくれたり、プレイヤーズカードにポイントが貯まれば、年に何回かはホテルの無料宿泊券を送ってきてくれたりした。もちろんカジノ駐車場は無料だし、アバロン劇場でのショーの切符も頼めば4枚くらいは貰えたものだったが、、。



ところが、オンタリオ政府が数年前からアメリカのコネチカット州にあるカジノ運営会社にマネージメントを任せる様になってからはこういった、客に還元するというサービスが次から次へと無くなってきている。

極端な例では、場内を飲み物のオーダーを取りに回っているウエイターに水をオーダーすると小さなペットボトルを持ってきて1ドルを請求する。


ウッソオ〜。

世界中のどこのカジノで頼んだ水に金を請求するところがあるのかね?

タップウオーター(蛇口から汲んだコップに入った水)ならタダだと言う。

さすがにこの度を越した守銭奴商法には相当な批判があったらしく、1か月ほどで飲料水1ボトル=1ドルは解消されたが、万事がこんな具合で、カジノから客足はますます遠のいていたのだ。 


 

🟢お手並み拝見

そんな中、新カジノからの屋内通路で結ぶ距離に客席数5000席を超えるOLGステージという併設する大劇場が今から1年半ほど前の10月にオープンした。


トロントのような北米で 3、4番の人口を抱える大都市であっても5000席を埋める観客を集めるような興行はそう容易いものではない。

昨夏のOLGステージでのロッドステュアートのショーの切符は完売したという話は分かるとして、その他は実際のところどうなのだろう? 


ロッドステュアートショーの切符は完売した


ラスベガスは別物で、ビッグなスターやボクシングやUFCの人気カードを呼び物にして,更にその放映権をテレビやペイ・パー・ビューに売るなどしてカジノとは別に利益をうみだすが、ナイアガラはそのクラスのスターや選手が絶え間なく来るような土地柄ではないのだ。 


昨年10月にアメリカで50年以上続いている人気テレビクイズ番組「ザ・プライス・イズ・ライト」の録画収録をカリフォルニア州にあるCBCテレビ局の専属スタジオを離れて、このナイアガラカジノに併設されたOLGステージに観客4000人を入れて行うというものがあった。さすがに有料観客4000人は無理であったのかフリーチケット(無料切符)が貰えたので、友人夫妻と行ったのですが、この時のカジノ駐車料金は有料で$85を払わされました。


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