昨日はいつも通りの君津木更津剣道連盟稽古でした。

ふと見ると、防具を付けないで見ている人がいる。

よく見ると前会長がめずらしく来ていた。

 

 稽古も終わり、整列し、礼を行うときに、前会長からご挨拶をいただく。

 「皆さんがこのように隆々と稽古に励む姿に心を打たれ、また自分もできることなら

稽古をしたいが、医者に禁止されている。皆さん方にはこれからも剣道に励むよう期待している。」

 こんな内容だった。

 ある先生が拍手すると、我々も心からの拍手をした。

 

 前の会長が稽古を見に来ただけで拍手が出るか?

 出るわけがない。

 それだけ前会長の慈愛に満ちた稽古指導を受けた我々は心に感じるものがある。

 

 私は中学でしか剣道をやってないが、それでも7段とってここまでのレベルに達することができたのは、前会長に剣道の精髄を、身をもってご指導いただいたからだ。

 

 1本打つことの無づかしさ、そして言葉に表せない心の戦いを常に教えていただいたのはこの先生がいたからであって、もし違う環境だったらここまで来たかどうかわからない。

 

 威張らず常に謙虚、ニコニコして、しかも稽古は厳しかった。だいぶ前だがあと一本打ったら気絶するところまで行き、手前の一本でいい打ちが出て、ほっとしたことがある。ぎりぎりの稽古。

 

 この先生には感謝しかない。