東洋医学の人体の解剖は概念として五臓六腑を基本としています。

 

この五臓六腑を氣血水が回って体の生理機能を維持していると考えます。

 

その中でグループ分けのような感じで三焦というものを設定します。三焦とは上焦、中焦、下焦で、上焦には肺と心、中焦には脾、下焦には肝と腎が振り分けられています。

 

それを模式的にすると次の図のようになります。

このように現在の知識をある程度当てはめるとこのようになります。

 

これは漢方薬で治療するときにとても大切で、上焦の薬は早く効果を出すことが多く、下焦は時間がかかることが多くなっています。ですが、下焦の臓は自力で治す力があるのですが上焦の臓はこわれにくいのですが壊れると致命的になることが多い臓器です。

 

肺がつかれたときに使う生脈散や心の薬である蟾酥や麝香の製剤は効果が早く、八味地黄丸や肝臓の薬はやはり何ヶ月あるいは何年かの時間が効果が出るまでかかったりします。

 

よいち漢方 薬剤師 小林