中医学ではくよくよして考えが前向きにならないとかあんなこと言わなければよかったといつもくよくよしてしまう考え方になるのも血虚からおこることがあるとしています。

このようになるのは血虚でも心血虚という状態で起こるとしています。

イラストにあるのはどれも心血虚に脾虚と呼ばれる状態が併発している心脾両虚という状態から生じる症状です。

 

更年期でもこのような症状が出てきますが、心脾両虚の場合はこの症状に特に取り越し苦労が増えたり、不眠症の症状が現れたり、神経を使いすぎて考え方を前向きにするエネルギーが不足してしまい思考の堂々巡りをしてしまったりします。

 

また神経の働きがよくないので記憶力というより思い出しが悪くなってしまい物忘れが増えてしまうこともあります。

 

現代の医学ではフェリチンの不足も含んでいるのかもしれません。

 

また心脾両虚の状態は内出血や紫班などの症状も出やすくなります。これは脾不統血という状態で起こる症状です。

 

この症状を改善する漢方薬の代表は帰脾湯という処方です。一般的には加味帰脾湯がよくつかわれています。

 

この処方に使われる生薬は最近高騰しているものが多いので値段が上がっている漢方薬の代表です。

 

よいち漢方 薬剤師 小林