新型コロナウイルスに感染して、喉の痛みや発熱などの初期の症状が収まってから体の怠さ、気力の低下、息苦しさ、集中力の低下などの症状が残ってしまい苦労されている方が増えているとうニュースが度々報道されています。

 

店頭でも最近このような症状で数ヶ月経過したけど良くならない、お医者さんのおくすりを飲んでいても良くならないという相談がありました。

 

症状をお聞きしていると、度々相談を受けていた慢性疲労症候群(CFS/ME)とよく似たようなことを言われています。

 

慢性疲労症候群は、2014年に独立行政法人理化学研究所、大阪市立大学などの研究で「脳内での多発的な炎症」が原因であるという報告がありました。また昨日のニュースでは、新型コロナに感染すると感染から起こる体の炎症からあるタンパク質が関与して炎症を長引かせるという報告がありました。

慢性的な炎症は、起こる場所によっては体の怠さ、気力の低下、不安感、うつ感をもたらすことが知られるるあります。また肺や心臓の周辺で慢性的な炎症が起こると息苦しさや動悸などが起こります。心臓や肺で不調が続くとこれは不安材料になることが多く、呼吸の乱れから浅い呼吸となり過換気、パニックとなることもあります。

脳の中でこの慢性的な炎症が続くと、不安感や倦怠感、気力や記憶力の低下が起こるとされています。

 

西洋医学的には慢性的な炎症に対して効果的な薬剤はあまりなく、一般的にはEPAの摂取が推奨されたりします。ビタミンBやEも良いことがあるとされていますが脳内で起こった多発的な炎症に対しては効果がどれほど期待できるかはわからないようです。

 

漢方的には、これらの炎症は虚熱(きょねつ)と呼ばれるものが多く、虚熱の対応を行うとよくなることがあります。今回の新型コロナ感染による場合は人によって肺や脾気虚による虚熱のタイプと心血不足、腎虚からの虚熱のタイプがあるようです。

これをしっかりと鑑別して漢方薬を使うとよく効いてくれるようです。

 

また健康食品の牡蠣肉エキスのゼリーやドリンクタイプのものにはCG7という成分が配合されているものがありこれも効果があることがあります。

更に生薬で紅景天(こうけいてん)という生薬や黒人参(朝鮮人参を10回蒸したり干したりしたもの)も店頭では調子が良くなったという方がいる商品です。