かなり前のデータですが、国立のある医療研究所のデータで「成人のアトピー性皮膚炎の7割は、掻き癖によって皮膚の症状を悪化させている。アトピーの反応がないのに、癖で皮膚を掻くことで掻き壊し、痒みが体全体に広がる連鎖を起こしている」というのを報告しています。

 

掻くという行為は、脳において快楽の中枢を刺激するという報告もあり、かゆみの箇所を掻く行為自体がストレスの発散や脳に対しては快感の報酬を得ることになるようです。

 

これとよく似た、脳の快楽の報酬を刺激するものとして噛むという行為があるそうです。ストレスを溜めたペットが体を掻いたり、噛みついたりするのは同じ快楽を得るための行為だそうです。

 

このようなことを考えると成人で腕や手首、首などを掻いている人に噛む行為、例えばガムを1日に何度か噛むことで掻く行動が減少するのではないかと思います。

実際に何人かのお客さんに、ガムを少し多めに口に頬張ってもらい、5~10分程度噛むことを1日に2~3回行ってもらったところ、掻く行動が減ったという方がありました。

特に、家に帰って来ると痒みがひどいという方や寝床に入ると痒みがあってついつい掻いてしまうとい行為が減少するようです。

 

乳幼児にも同じことができるかもしれませんが、ガムは難しいので歯がはえてきたら少し硬いものを何度か顎を鍛えるためにかませると掻くという行動が減少するかもしれません。