先日小太刀漢方製薬の会報誌に千金内托散という処方について原稿をと依頼を受けて下調べをしているのですが、テーマとして抗生物質が医療に積極的に使われる様になる前と以後で漢方処方をどのように使い分けるか?というのがテーマになると考えていました。

そこで、抗生物質の歴史をとネットを色々と見ていたところ、古代エジプトや古代ギリシャでは特定のカビや植物を抗菌剤として使用したり、エジプトのヌビアという地区のミイラから大量のテトラサイクリンが発見されたという内容の文章に出会いました。

 

そんなところへ、今日毎週呼んでいる芳文社の「週刊漫画times」に連載中の「信長のシェフ」という漫画の中に「エジプトのミイラが万能薬になると聞いたことがある。それを手に入れたい」という内容が載っていました。

どうもミイラを製造して保存しているうちに抗生物質が自然とできるようで、これが万能薬と言われるものになっているようです。

 

信長の時代ですから安土桃山時代の医療で問題になるのは、結核や刀傷等による破傷風や癰やチョウといったはれものなどが致命的な病気とされていたようでこのような症状に今なら抗生物質の対象となる病気は命取りの病気となっていたようです。

 

中国においても性病などには無機水銀を体に塗るなどの治療がされていたようで、感染症との戦いには長い歴史と敗北の歴史が積み重なっていたようです。

 

まだまだ調べれば興味深いものが見つかりそうなので、少し深掘りしていこうと思っています。