新型コロナワクチン接種後の時期に体調不良や、接種箇所の周辺が腫れたりいたんだりしていて、鎮痛剤などの治療でうまくいかずになんとか漢方でという相談があり、その結果が出たので書かせていただきます。

 

1例は以前ここに上げた例ですが、接種後手足の筋肉痛としびれ感、力が入らないという症状が出てきた女性の方。2ヶ月ほど漢方薬や健康食品を選んで服用していただいたところ、車いすで移動していた状態から立って歩ける状態になったということでした。この3月に最後のおくすりをお持ちになり2ヶ月ほど立って近況を効くことができました。その後ほぼ普通の状態に戻っているが、まだ少し触ったりすると電気が走るような感じが少しだけあるがほぼほぼ元気な状態とのことで漢方薬がうまく行ったようです。

この方の手足の痛みには熱を取りながら痛み(中医学的には風証といいます)をとり、動かしにくくなっているのは体質から「痰湿」が大きく影響していると考えおくすりを選びました。

また末端の血流などの流れをよくするために有機ゲルマニウムという商品もとても良かったようです。

 

もう一つの例では注射をうった場所の周辺が3週間ぐらい痛みがでてしまい、腕をあげにくく、鎮痛剤では良くならないという例でしたが、これは周辺のリンパ節の腫れがひどいもの(漢方で言う熱がこもった状態)で、特にこの新型コロナワクチンで起きたものは熱が強いので、この熱を中和するために石膏という生薬を多めに使うと良いようなのでそのようにしました。10日の服用で痛みは8割ほど軽くなったそうで、あともう少しというところまで良くなったと言われています。

 

もう一例はワクチン接種をしてから、因果関係ははっきりとはしないものの血尿がでてしまい、このあとから体の怠さがひどくて、自宅の2階に上がるのも大変になったという高齢の女性です。息切れも少し覚えるようになり、一人暮らしなので不安で仕方がないとのことでしたが、牛黄や麝香、熟成した朝鮮人参を組み合わせて服用していただいたところ約2週間で2階に上がるのも大丈夫になり、4週間でほぼ以前のように戻ったとのことです。

 

これらの例はたまたまその時期から体調を崩したのかもしれませんが、やはりワクチンが何らかの関係があったのではないかと疑いたくなる例でもありました。いずれの例もうまく役立ってくれて何よりと思います。(よいち漢方 小林)