3回目のワクチンを接種する方が増えてきました。

 

ワクチンの副反応は、ワクチンを接種したことによって体の中で作られる「サイトカイン」と呼ばれるものによって起こる体の反応です。

このサイトカインは低分子のタンパク質でできています。

からだは異物が入ってくるとそれに対して抗体を作るのですがこの抗体だけでなくサイトカインというものを作って体に免疫反応と呼ばれる反応を起こし、異物を排除するために有利な状況を体に命令します。このときの伝令がサイトカインというタンパク質です。

 

これによって発熱、筋肉痛、関節痛、倦怠感、気力の低下などがおきます。

 

このサイトカインはタンパク質でできていますから、タンパク質を作る力が強い人は接種後にすぐサイトカインが増えてくるので、反応が早く現れてきます。逆にタンパク質を作る力が弱い人はサイトカインの増え方がゆっくりになるので反応がゆっくりと出てきます。

 

ですから若い人のほうが反応が早く出てきて重い症状になりやすく、年をとってタンパク質を作る力が弱くなったひとは反応がゆっくりと現れ、軽い感じがするようになります。

 

タンパク質の合成が活発な方は、ワクチンを接種してからの反応が強く出るので、生理がある年代の女性は排卵後に子宮内膜を形成するためのタンパク質の合成や血管を作ることをしているのでワクチンによる副反応が強く出ると推測できます。

ですから女性の場合、子宮内膜の増殖が活発になる排卵後にワクチンを接種するとサイトカインの合成も活発化すると推測されるので、この時期のワクチン接種は避けたほうが良いのかもしれません。

また男性の場合も、接種後に筋肉をたくさん作るような運動は避けたほうが良いです。

 

もう一つ中止したいのが作られたサイトカインがどれぐらいの速度で代謝され分解していくかです。

これもタンパク質の分解ということになるので年齢的な物が関係してくると考えられます。

 

若い人はサイトカインの分解も早く進みます。ですが年配の方はサイトカインの分解も遅くなるので影響が長く体に残る傾向があると考えられます。

ですから年配の方は副反応がゆっくりと出て持続的ん続く傾向があると考えるべきだと思います。

最近接種後数週間して体調が悪くなり、それが長い期間解消しないという年配の方の相談が目立つようになってきいましたが、背景にはタンパク質の代謝をどれだけ行えるかという体質が関係していると思います。