突然天井がぐるぐる回るめまいが起きて、救急車を呼んだり、夜間の緊急外来に行って検査をうけたという方が結構おられます。

 

めまいを経験したことがある人なら、これは本当に辛くて怖い体験です。

 

でも症状は激しいのに、検査で何も見つからなかったという方も結構あります。自律神経の乱れや疲れやストレスなどから起こったのでしょうとお医者さんから言われたり、それでも怖くて耳鼻科などできちんと検査をしてもどこも悪くないと言われることも多くあります。

 

このようなときに少し疑ってほしいのは胃腸、特に食道や胃のあたりを冷たい食べものや飲み物で常に冷えた状態にしていないかということです。

結構このタイプで相談にみえる方が多く、その殆どの方がこの食道や胃が冷えている状態に気づいていないことがよくあります。

 

中医学ではこのような状態になると胃気というものが頭に到達せずに頭に気賀不足する状態になりめまいを起こすと考えています。

 

冷たいものというのは「体温より低い温度のもの」ということになりますから常温のお茶や水もこれにあたります。サラダやパンなども焼かずにサンドイッチのようなもので食べると食道や胃は冷えてしまいます。それにプラスして冷えた飲み物を飲んでいると更に冷えてしまいます。

 

めまいの治療で水分をたくさん取るというのがあるそうですが、ぜひそのような場合でも温度には注意してみてください。

 

このようなめまいに使われる漢方薬は苓桂朮甘湯や定悸飲という処方になります。