昨日事務椅子に座ろうとしたときにうっかりして座りそこねてしまい椅子ごと転倒し床に腰を打ち付けてしまいました。

 

数秒間腰から下に力が入らず仰向けで調剤室の天井を見上げていました。

 

数秒後ゆっくりと立ち上がりましたがちょうど尾骨が始まるぐらいの中央部に鈍い痛みがありこれはちょっと痛みがひどくなりそうな予感がありました。

このようなときに使う漢方薬があります。

 

代表的なのは治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)という処方や通導散(つうどうさん)という処方です。

 

これらの処方は打撲によって生まれるはれやうっ血を取り除く働きがあり、打撲によって生じたうっ血を「フルチ」といって役に立たない血として体の外に出すと早く良くなるという考え方で下痢を起こす大黄が配合されています。

 

早速、治打撲一方に三七人参を混ぜて服用をしました。それを3時間ごとに服用してみました。

 

昼過ぎに転倒したのですが、無理な姿勢をすれば痛みがあり中腰がつらい状態になったのですが、一晩寝て起きたらかなり楽になり、丸一日でほとんど痛みを感じないぐらいになりました。2日めは4時間ごと3回服用しました。

 

これらの薬は打撲や捻挫、骨折にも使えますし腱鞘炎で腫れているような場合にも使うことができます。

むくみがひどくなる場合は越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)を併用したりもしますが、便が柔らかく下るぐらいだと早く良くなります。