哈士蟆油(ハシマユ)という生薬があります。中国林蛙の輸卵管からつくられる生薬でムコ多糖類という身体の潤い成分を多く含む生薬です。ムコ多糖体というのは身体の中で潤いを保つために分泌される粘液の中心成分の一つです。例えば胃壁を保護している胃粘液や眼球を乾燥から護るために分泌するものもこのムコ多糖です。

 

この成分に西洋人参(セイヨウニンジン)、銀耳(ギンジ)、真珠(シンジュ)を配合した商品がイスクラ産業から販売されています。

 

主として美容目的で使われ、皮膚の潤いを保つことを目的としています。

 

ですが、最近高齢者の方や若年層でも耳のトラブルの方でこれを飲んでいて耳の調子が良くなったという方が何人かお見えになります。

 

一人は加齢性の難聴と言われていた方で、この方はお風呂に入ると聞こえるようになるが日中になると聞こえが悪くなり、とくに乾燥する時期には調子が悪いという方でした。漢方薬で耳の調子を良くする、滋腎通耳湯、苓桂朮甘湯、当帰芍薬散などはあまり調子が良くなく、美容目的で飲みだしたこの哈士蟆油(ハシマユ)、西洋人参(セイヨウニンジン)、銀耳(ギンジ)、真珠(シンジュ)の商品がなんとなく良いということで続けていただいたところ2ヶ月ほどで随分と聞こえるようになってきたと言われます。

 

また別の方で耳管開放症と言われた方で加味帰脾湯や補中益気湯などを飲んでもあまり症状が取れなかった方がこの商品で調子が良いと言われます。

 

以前から滋腎通耳湯と併用すると耳鳴りの調子が良いような感じがしていたのですが、どうやら耳の奥の潤い成分が不足して内耳や耳管のあたりに潤いが不足して調子が悪くなっているような方に調子を良くすることができるような感じです。

 

使うときの特徴としては皮膚の乾燥があったり、ドライアイの症状があったり、慢性胃炎の症状があるような方に向いているようです。