最近いただいた栄養素に関係する資料のいくつかに興味深い内容がありました。

このところの調査では、妊娠中、授乳中の女性の方の血液中の亜鉛や鉄、セレンなどのミネラルが不足していて、胎児の発育や出産後の乳児の体の調子によくない影響が出ているというものです。

特に乳児で口や股間のひどいただれを伴う皮膚炎が母乳中の亜鉛不足によって生じている可能性が高いとしています。乳児の血液中の亜鉛不足から起きた皮膚炎は塗り薬では治りません。なんといってもお母さんの亜鉛不足を解消してあげる必要が在ります。

次のような方は少し注意するといいです。

・妊娠中体重があまり増えなかった

・つわりがひどく食事があまり取れなかった

・普段から玄米食をしている(フィチンという物質が亜鉛の吸収の邪魔を)
・野菜が中心で肉類が苦手

・慢性的な腸の炎症性の病気を持っている

・糖尿病、ネフローゼ症候群、キレート剤の服用などの持病や治療がある

こういったものがあるお母さんの母乳だけだと、赤ちゃんに亜鉛欠乏が生じ、先天性腸性肢端皮膚炎という症状が出てくることが知られています。簡単にいうと「治りにくい皮膚炎」です。

これを「アトピー性皮膚炎」とされて合わない治療をされている方も結構お見えになります。


わたしのお店のような専門店には、妊娠中、授乳期間中でも安心して飲める亜鉛を中心としたミネラル剤や腸からの吸収をよくする漢方薬をご用意できます。


妊娠中の食事がとれないことが不安、赤ちゃんの発育が気になる、授乳中の赤ちゃんの調子が良くない、赤ちゃんがよく下痢をするというのも母乳中のミネラル不足からかもしれません。数日でも結果が出ますから、ぜひお困りの方は球してみてください。(よいち)