漢方の世界では「気」という概念があります。
生体エネルギーとか説明されたりもします。


漢方の世界では、この目に見えない、感じるしかない「気」というのが人体の構成の50%を占めていてこれを「陽」と呼んでいて、体を物質的に構成したり、中を巡っているものを「陰」と呼んでいて、これが残りの50%となります。

(構成するものの50%のものが目に見えないというのは比率は違いますが宇宙を構成する質量のだいぶ部分が目に見えないダークマターとダークエネルギーというのになんだか似ています。)


薬屋の店頭で受ける相談んで割合の高い皮膚の症状。
この中にこの「気」を調整しないと治らない、その方の気質から判断しないと治らないというちょっと厄介な皮膚病があります。

だいたい相談を受けた時点でいろいろな治療は試みていて、少しよくなったり悪くなったりを繰り返していたりします。
こういう方の中で、赤く、かゆみを強く訴えて、原因がよくわからないという方の中に「気鬱」が絡んで湿疹を作っていることがあります。
この場合治療として加味逍遥散(かみしょうようさん)をよく使うので、「かみしょうタイプ」の方の湿疹といいます。
典型的な加味逍遥散のタイプの方は人の言うことはあまり聞こうとしない傾向があり、自分の言いたいことを一方的に話されるということが多く、上のような湿疹症状で治らないと相談にみえて、話し方をうかがっていると皮膚の症状如何にかかわらず加味逍遥散をベースにすれば、かゆみや赤みは驚くほど短期間でよくなることが多いです。

特に女性で、更年期過ぎの神経質な方に多いこの湿疹。

思い当たる方は一度試みてみてください。