今日とあるお客さんから受けた質問。

「薬は怖いものと思ってできるだけ健康食品や自然食品製品で体の不調に対応しているんだけど、薬ってやっぱり体に毒でしょ?」


この質問は時々聞かれることなのですが、話を聞いてみると自然食品や健康食品は体にメリットだけがあるものと思い込んでいるのではないかと勘ぐってしまいます。

「薬=医薬品」は漢方薬でも効能・効果を言ってもいいものです。

「かぜのこういった症状に効きます。」「咳に効きます」「便秘に効きます」などなどです。

この効能効果は、製薬会社が医薬品の認可を取るために、成分、毒性、副作用(短期、長期)、製造方法などなど結構細部に至るまで決められてデータをきちんと提出して認められるものです。これは行政が管理しているものです。

ですから、あらかじめ毒性や副作用はわかっているので基本的に想定された使用方法で用法、用量を守れば効果までほぼわかっている状態で手にできるものです。情報量がほんとに半端なくたくさん蓄積されていたりします。

一方、健康食品や自然食品製品はあくまでも製造販売会社が「食品=食べ物」として販売しています。これに関してほとんどのメーカーはコストをかけて毒性や副作用などを調べていることはしていないでしょうし、長期的にそれをいろいろな食事内容の状況や、医薬品を服用している状況下での調査などもしていないといえます。ですからその内容や品質保持は製造メーカーや販売メーカーが独自に管理しているだけといえます。
この場合は、「自然であるから体に害はないか少ない」「健康食品は体に良いと思えるから大丈夫だろう」というイメージがとても大切で、実際の内容はベールに包まれていることも結構あります。もちろん箱書きには成分がきちんと記載されていますが、その品質までは掻かれていない以上、全部が安全とはちょっと言い切れない部分もあります。

製薬メーカーが作っている場合、製造ラインを医薬品品質でやっているところもあり、こういった所の製品は品質がとても良かったりします。

こういった観点でみてみるとそれぞれが理解しやすいと思います。