ここしばらく目によいとされ売れ続けているブルーベリーやベルべり―。
しっかりと一つの市場になっている様子です。


お客さんと話していても飲んでおられる方は多い商品になっています。


ですが具体的にこのベルべりーなどがどのように目によいのかを理解して飲んでいる方は少ないようで眼精疲労、疲れ目に使うべきところを目の本格的な病気である白内障、緑内障、近視などにも使っている場合があったりします。


ベルべりーやブルーベリーなどの色素、アントシアニンや鮭の赤みのアスタキサンチンなどは光反応の調整をする色素です。


目の網膜には「光を電気信号に変える細胞」があり、ここに外からの光が入ってくるとこれを電気信号に変えて神経に送り込み脳に伝達します。あまりこれを強い光でやりすぎるとこの細胞が疲れてしまいます。色素はこの反応系の遅れを正常化することでものの見えかたが元に戻る手助けをしてくれます。


この反応は光刺激によって「酸化反応」が起こり、次には「還元反応」が速やかに起こり次の光刺激を待つことになるのですが、酸化反応が続きすぎると還元が追い付かなくなり「目が疲れた」という状態になるようです。色素はこの還元反応を助けてくれるものであるということです。


体の中で目の網膜以外にも酸化がよく起きているところがあります。これは胃です。胃の粘膜は胃酸による酸化反応に常にさらされている状態です。ですからベルべりーやアントシアニンのサプリを服用すると胸焼けが軽くなったりする方もあります。


漢方薬にも目に使われる処方があります。


有名なのは杞菊地黄丸(こきくじおうがん)

これは六味丸という腎を補う薬に、肝の虚を補うクコの実と目の働きを助ける野菊花が配合されています。クコの実にはルテインという古くなったたんぱく質をきれいにするといわれている成分が含まれていて、これにより飛蚊症などのような症状にも効果が期待できます。

これとよく似た働きを持つもので、この杞菊地黄丸と併用するとよいのが八つ目鰻の胆あぶら。俺も古くから目の薬として販売されており、これ単独でも夜間の視力低下や疲れ目によい効果があります。特に車の運転を仕事とされている方にお勧めしたいお薬です。


小太郎製薬から二つ最近販売されて店頭で助かっている処方があります。


一つは洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)。
この処方は目に充血性の症状があるときに使うととても良い薬です。

アレルギー性の目のかゆみや涙目、充血やはやり目、逆まつ毛などに使うととても早く効果が得られるお薬です。昨年から今年にかけては花粉症で目に症状が出る方に大変喜ばれました。
あとドライアイの方にもおすすめな処方です。

もう一つは滋腎明目湯(じじんめいもくとう)。

これは上の杞菊地黄丸よりも胃腸がもともと弱い方や高齢で体力全体が落ちている方、先天性の弱視や近視の方に使うお薬です。体全体の調子を上げながら目の状態もよくするというタイプの処方です。最近では睡眠不足気味でパソコンにほぼ一日中向かっている方や斜視の方などにも使える処方です。


ほかに目の白めに出血する方のおすすめなのはイスクラの健康食品で二至丹(にしたん)。
この製品は中に旱連草(かんれんそう)という涼性止血の生薬が配合されていて目の出血によく使われます。

この目の出血には黄連解毒湯に活血剤を組み合わせて使うという経験法もあります。これらの処

方を服用すると自然に治るよりも半分ぐらいの期間できれいに治ります。