ぼくたちは、幸福になるために生きているけど、幸福になるようにプログラムされているわけではありません。

進化心理学では、ぼくたちの脳は進化適応環境に最適化されると考えます。

進化適応環境(EEA)は、大雑把に言えば狩猟採取の石器時代のままだそうです。


社会環境はものすごい速さで変わっていったが、進化の速さはおそろしくゆっくりだということです。

ぼくたちは、石器時代のこころを持ったまま、情報が光速で飛び交う超近代都市のジャングルで暮らして

いるようなものです。


愛情はぼくたちがオスとメスのころの関係を安定させ、より多くの子どもを産み育てる環境をつくるための仕掛けでした。

いまは、避妊の技術が開発されたことで、セックスの快楽と生殖とを切り離すようになりました。

ひとは、愛を求めるけども愛=生殖を切り離してしまったのです。

その結果が、少子化という現象の発生です。



自由と平等は、近代社会を支えるイデオロギーです。

国家の憲法の基本になっています。

しかし、ぼくたちは自分と相手が平等であるべきだと思いながらも、相手の支配を受け入れるようにプログラム

されているのです。

だから、ぼくたちの社会には階層があるのです。

階層社会に生きるということは、だれかに従属するということで、支配を受けるということなのです。

つまり、ぼくたちは自由ではないということです。

会社に務めることが、階層社会に生きるという例の典型です。

国家の憲法は、ぼくたち一人ひとりに「自由と平等」を保証しているが、実際は社会的動物であるぼくたちは

自由と平等を手に入れるのは難しいのです。