とうとう、全てが整って区役所に婚姻届を提出する事になったのは、入籍報告パーティーの当日だった。

 

パーティーは、夕方からだったが、朝からバタバタしていた。

 

午前中、2人で、区役所に婚姻届を提出に行った。

 

 

区役所は、どこの係も混んでいて、戸籍係も例外ではなかった。

 

番号札を引いて、待合室で待った。

 

このあと、美容院で髪の毛のセットをしてもらう予定だったが、間に合うだろうか?と、不安になるくらい順番がなかなか来なかった。

 

いよいよ、次となった時、前の親子が受付の人と揉めてる声が聞こえた。

 

初老の女性と、その娘らしい、中年の女性。

戸籍のことで、込み入った事情を抱えているようで、養子縁組がどうとか、話しているようだった。

内容は、よくわからないが、長くなりそうだと言うことは、わかった。

 

リロは、美容院に電話して、少し予約を遅らせて貰えないかと頼んでみたが、後ろの予約があり、無理だと言われてしまった。。。

 

仕方ないので、予約をキャンセルすることにして、

ケンの待つ待合室のソファに戻った。

 

それから、程なく、やっと、リロたちの引いた番号が、電光掲示板に映し出され、受付の人が番号を呼んだ。

 

2人で、前のめり気味にカウンターに近づいた。

 

受付の男性は、婚姻届ですね、と、にこやかに言った。

一通り目を通したあと、例の離婚後の待機期間について、言おうとしたようだが、リロが慌てて、この前、産婦人科で嫌な思いをしながらも、貰ってきた書類を出した。

 

その書類にもゆっくりと目を通して、2人の身分証明書として、運転免許証を見て、

「また、お呼びしますので、おかけになって、お待ち下さい。」

 

どれくらい待っただろうか、

長かったような、短かったような?

 

先程の男性が、2人を呼んだ。

 

「はい、これで、お受けいたします。

本籍地が四国なので、本籍が書き換わるまでには、少しお時間がかかると思いますが、本日お受けいたします。

ご結婚おめでとうございます。」

 

と、いま、入籍する人にプレゼントしているという、フォトアルバムを差し出してくれた。

 

ケンは、はっきりと

「ありがとうございます」と。

リロは、一緒に頭を下げたが、涙で、言葉にならなかった。」

 

今までのことが、色々と思い出されて、感極まった。

 

区役所出ると、ケンありがとう。愛してる。リロは、ケンに抱きついた。