海の見える丘の隠れ家的なレストラン。

教会もあり、ガーデンウエディングや、パーティーも出来るレストラン。

イタリアンとフレンチの二つのレストランとも味は三つ星。

 

離れ風の完全個室もあり、芸能人もお忍びで来るらしい。

 

 

こんな素敵なレストランで、お友達の紹介で宴会のような会費制で、ウエディングパーティー方式で、お願い出来る事になり、リロとケンは、ラッキーだった。

今までお世話になったり、応援してくださった方に、お声かけしたら、思ったより、みんなが暖かく、気持ちよく、参加してくれた。

 

2年前のハワイウエディングにも参加してくれた人も含めて、総勢30人弱。

 

 

夕方になり、パーティー会場にみんなが集まり始めた。

リロの女子大時代の友達が、ガーデンで受付をやってくれ、華やかにみんなを招き入れ始めた。

 

リロは、個室を控え室としてお借りしてるので、

まずは、髪の毛のセットに必死だった。

区役所が混んでいて、美容院でのセットが間に合わなかったので、自分でらやるしかない。

 

フラのイベントの時に、ある程度自分で、アップにしたり、ポンパに出来るし、基本的には、カールしたロングヘアーに、お花の冠をつけるので、前髪だけ、ポンパに出来れば、なんとかなりそうだった。あとから、フラの友達も来て、手伝ってくれたので、仕上がってきた。

 

まずは、ケンのブルーのアロハシャツとお揃いのブルーのハワイアンドレスに着替えて、ガーデンに降りていった。

 

集まり始めた人たちは、わあと、声を上げて、ケンとリロを取り囲んだ。

 

みんな、ありがとう。

 

リロは、満面の笑みと、うるうるした瞳で、みんなと、ハグした。

 

本当にこんな日が来るとは思わなかった。

 

ケンもすっかり、アロハシャツを着こなして、ハワイアンのように見えた。最高の笑顔だった。

 

みんながほぼ揃い、挨拶を交わし、会場内に入って席に着き始めたので、リロとケンは、着替えるためにまた、上の個室の控え室に戻った。

 

リロは、この日のために新調した肩とデコルテのくっきり出る、マーメイドタイプの真っ白なハワイアンウエディングドレス。

ケンは、同じハワイアン生地の真っ白なアロハシャツ。

 

プルメリアの花の冠と、まんまるのブーケ、マイレのレイ

ケンの胸のポケットにも、プルメリアのブートニアと、マイレのレイ

 

ハワイウエディングの時の、正式なドレスやタキシードもよかったが、2人にはこのハワイアンドレスとアロハシャツの方が似合っていた。

 

下のレストランの方の準備が整ったら、連絡をもらい、降りて行く予定だったが、なかなかお呼びがかからなかった。

 

リロが、上から覗くと、受付の3人が、一生懸命何か作業をしていた。

 

あとで、知ることになるのだが、サプライズで、みんなからお祝いのコメントを書いてもらっていて、

それを色紙に必死に貼っていたのだった。

 

しばらく待ったが、やっと、案内人のサインがあって、下に降りていった。

 

ステンドグラスの重厚なドアの前に立った2人。

合図とともに、扉が開いた。

 

 

軽快なハワイアンミュージックが流れ始めた。

ハワイウエディングの教会の時のような、緊張感はなく、みんなもリラックスした笑顔で出迎えてくれたので、リロもケンも、最高の笑顔で、みんなの顔を見ながら、入場した。

みんなからは、おめでとうと言う声や拍手で出迎えられ、2人は、それに応えながら、1番奥の席まで進んだ。

 

 

一礼をすると、ケンが挨拶を始めた。

 

「本日、入籍してきました。」

婚姻届のコピーを広げて、みんなに見せて、言った。

「ハワイアンウエディングの時に、必ず、いつか、正式に入籍して、また、みなさんに報告します、と約束しましたが、2年もかかってしまいました。」

 

「ハワイで永遠の愛を誓った、この日に、どうしても入籍してみなさんに報告したかったので、色々と無理をして、皆さんにもご協力いただき、今日のこのパーティーを開くことが出来ました。」

 

「ありがとうございました。」

 

リロも自然と一緒に声を出して頭を下げた。

 

みんなからは、惜しげもない、拍手が起こり、リロの目から涙が、こぼれた。

 

「さて、ここでもう一つ報告があります。」と、ケンが続けた。

 

「実は、家族が増えます。」

 

「えー、まさか、赤ちゃん❗️」

 

リロの年齢を考えると有り得ないことだが、

みんなは、まさか?と、騒然となった。

 

 

「へへへ、実は、海の近くに一軒家を買いました。1人暮らしをしているリロのお父さんも、一緒に暮らすことになりました。」

 

わあ、な〜んだ、でも、すご〜い、と拍手が起きた。

 

実は、再婚、ウエディングパーティーの準備の他に、2人は、新居まで、探していたのだった。

 

海の近くの街に、新築の一軒家、一気にリロの夢を叶えた、ケンだったのだ。

 

こんな報告のあとは、

みんなで、アロハ〜と乾杯をして、

ウクレレで歌ったり、フラダンスを踊ったりして、賑やかなパーティーになった。

 

リロもみんなと踊ったり、ケンもウクレレを弾いたり、参加した。

 

食事も、フレンチのフルコースで、どれも美味しかった。

 

コーンスープの冷製、カルパッチョ、白身魚のポワレ、牛ヒレステーキ、スィーツなど、次々と運ばれてきた。

 

あっという間に2時間以上経っていた。

 

最後に、もう一度挨拶をして、先に退場した、リロとケンは、出口で、引き出物をみんなに渡す準備をして、みんなが出てくるのを待った。このお皿もリロのこだわりで、探したもので、スクエアの白と焦茶の大皿で、ふちにぐるりと、プルメリアがあしらってあった。どんなお料理にも使えそうな大皿だった。

 

帰り支度の準備が、出来た方から、出口に出てきては、リロとケンにハグをしたり、握手をしたりして、退場して行った。

ビデオ係の友達の旦那さまが、その様子をしっかり記録してくれていて、後から、いい思い出になることになる。

 

 

最高に幸せな夜だった。