電車に乗っているとき
向かいの席に乗っているひとの並びを見つめるのが好きだ
7人がけの座席に
老若男女、脈略のない人々が
走りすぎてゆく背後の風景を背にして座っている
据え置きにしたカメラで撮った動画を見るように
それを眺めていると
なかなか気分がいいのである
7人がけの人の配置は1行の楽譜だと思ってみればいい
時々空いてる席がリズミカルに見えるときもある
妙にメロディが崩れるような人が座っていて
具合が悪いと思っていると
その人が降りて
いい感じの人が乗ってきた
電車が走り出すと
窓の外の風景が
気持ちのいい音楽になって流れはじめた
ビルの隙間から
秋の午後の太陽が現れて
まぶしさに目を細めた