ネキシウムは胃酸の出過ぎを抑えてくれるお薬です。
このお薬は胃の痛さを弱めてくれました
憶測ですが、どうやら交感神経が働きすぎて胃の粘膜が敏感になっており、胃酸がダメージとなって痛みを感じていたのだと思います。
胃の粘膜というのはタンパク質が材料でできています。この粘膜が弱いと自分の胃酸で胃にダメージを与えてしまい、痛みが出るのです。
普通はダメージを受けても再生されるはずなのですが、ろくに食事をとっていないので材料がなく、胃粘膜が再生されず、ずっとダメージを感じていて痛かったのだと思います。
スクラルファートは胃粘膜を保護してくれるお薬です。
私が処方されたのは水溶性のドロっとしたものだったのですが、飲んだ瞬間から胃が保護された感じがしますこれもある程度効果がありました。しかし1パック飲むとちょっと量が多すぎて気持ち悪くなることがあったので、半分程度にしていました。
エンシュア・Hは1缶250mL,375kcalの栄養剤です。他にもビタミン、ミネラル等色々な栄養素をこれ一つで取ることができます。
そのままだと濃すぎるので(ストレートで飲むと下痢になります)水で希釈して水筒に入れていつも持ち歩き、なるべくカロリーをとろうと努力しました。これが結構おいしい味がバニラ、コーヒー、メロン、ストロベリー、バナナ、黒糖とあり、薬局で受け取る際に味を選べます。私はバニラ、ストロベリー、バナナを選んでいました。コーヒーとか黒糖とかどんな味なんでしょうね・・・危険すぎるので選びませんでしたが(笑)
でもこれ受け取る際に注意が必要なのは、1日1缶として30日分とか貰おうとすると、250ml×30日分でとてつもない重量になります。衰弱した体には無理です車かタクシー必須です
胃の痛みが収まったことでほんの少しは食べられるようになりました。
でも一気には全然食べられないので1日6食に分けて食べていました。ただ、変なものを食べると悪化するので食材はかなり選んでいました。
食べていたのは、カロリーメイト、カロリーメイトゼリー、メイバランス、エンシュア・H、鶏のささみ、白身魚、ゆで卵、ホットミルク、食パン、黒糖ふ菓子、このくらいです。
糖質は流動食ややわらかいもの、タンパク質もやわらかく、刺激が少なく、油分が少なくて食べられそうなものを選んでいました(カロリーメイトは油分が結構あるので少しだけ)。そして一口50回くらい噛んで食べていました。
ちなみに水はほとんど飲んでいません(薬を飲むときくらい)。
胃の容量がめちゃくちゃ小さくなってるので水を飲むとその分、胃が膨れて食べられなくなるのです。そのくらい必死に栄養を取ろうとしていました。
ちなみに何故白米を食べられなかったのかと言うと、2回目の発作の時に食べていたのがお粥で、それがトラウマとして残っているからでした発作がくるのが絶対に嫌だったので、めちゃくちゃ大事をとってそういう心配になるようなものは食べずに、安心して食べられるものだけを食べていました。
これを6回に分散して食べます。糖質とタンパク質の偏りがないように、流動食も同じのを1日に何回も摂らないようにしていきます。
例えば
9:00 メイバランス
12:00 カロリーメイトゼリー+鶏のささみ
15:00 エンシュア・H希釈した半分
18:00 食パン+ゆで卵
21:00 エンシュア・H希釈した半分+白身魚
寝る前 砕いたカロリーメイト(1本の半分)を溶かしたホットミルク
こんな感じでした。1000kcal+タンパク質30gくらいはなんとか取れていたと思います。
野菜とか果物は完全に捨てていました。
ビタミン類は流動食の栄養剤でなんとか取れているためです。
それより
飲み込みやすいもの+発作の心配がないもの+刺激が少ないもの+食物の容量に対して栄養がしっかりあるもの
この辺を考慮して食物を選び、さらに分散して胃に負担をかけないようにし、食後30分は動かないようにしていました(胃が消化のために血液を使うため)。
そしてこの頃に心療内科の門を叩くことになります。
ここでは「不安神経症」という病名を告げられ、抗不安剤の「リボトリール」というお薬を処方されました。調べてみると結構強いお薬…?そして生まれて初めての精神系のお薬ということでなかなか怖くて飲めません。
「飲んだら自分が自分でなくなってしまうのではないか?」
「依存症になって一生薬が手放せなくなってしまうのではないか?」
こんな風に考えてしまうのがいかにも不安神経症って感じですが(笑)
とにかくそのころはもう神経過敏で不安感しかなくて、落ち着いて考えたり冷静に判断することがまずできないんですね
なので1週間くらいそのお薬は飲めませんでした。少しずつ食べられてきてるので状態がお薬無しで良くなるのを待っていた。でもこれ以上良くはならなかったんです。
そしてお薬を飲むことを決意し、飲んでみました。
ん……
お……?
ふわ~っとしてきたぞ~
体の力が抜けてきた~
ぼーっとしてきたー……
ダルい………
という感じで相当強かったですね(笑)次回から半分に割って飲むことでいい感じになりました。これを毎日朝と夜に飲むようにしました。
効果としては、筋肉の痛みが減る、胃の痛みが弱まる、不安感が薄くなる、眠れるようになるといったところでした。
特に「痛みが減る」という部分に対してのメリットはかなり大きい。
この痛みがあるせいで不安感増加→ストレス増加→交感神経が亢進→筋肉や胃の痛みが増加→不安感増加→以下ループ、という感じで悪循環にはまってしまうんですね。
この最悪のループを脱出するには、抗不安剤の使用は効果的でした。今思うともうちょっと早く飲むべきだったと思っています。これが第2弾の救世主でした。
ここから次はなにをしていけば治るのか結構悩みました。お薬を飲んでその時は良くても効果が切れたらまた悪化するので、このままだとお薬に頼るしかなくなる。
もっと根本的に改善するには?
今一番気になっていることは?
それは、筋肉のこり、痛み、弱体化でした。
鍼灸や整体には行ってましたが、やってもらったときはいいのですが、もっても2日間くらいでした。
こり、痛みはどこからきているのか?この病気になる前は全く痛みが出たことなんてないのに、なんでこんなに痛むのか。健康な時と身体のどこが違うか。
それは、体重の減少でした。身体が痛くなってきた時期は、痩せてきた時期と同じでした。ということは筋肉をつけて体重を戻せば治るんじゃないか?
ということで、次に挑戦したのは運動ですストレッチ、ラジオ体操、ウォーキング、階段昇降、筋トレです。
まず朝起きて、首や足腰のストレッチ、ラジオ体操。朝ごはんを食べてしばらくしたら近所の公園までウォーキングし、ベンチに座って日光浴。お昼くらいに家の中で階段昇降運動。夕方くらいに筋トレ(腕立て、スクワット等)を2週間くらい続けてみました。
最初はラジオ体操すらしんどいし、歩くのも辛い、筋トレなんかできても5回とか・・
それでも少しずつやっていきました。
すると、以前より体が動くようになり、ストレスも少し解消される感じで気分も良くなり、運動は効果的でした。
ですが、やり過ぎは禁物です。ウォーキングしてるともっと行けるんじゃないかと思っていつもより遠く行った時に限って気分が悪くなり、結局電車を使って帰ってくるということもありました。筋トレしすぎて交感神経が興奮し、気分が悪くなることもありました。この辺は少しずつやりながら調節していきました。
ただ、効果があったのはほんの少しで、別に筋肉の痛みが減るとかこりがなくなるとかはありませんでした。
食べられる量も変わりませんでした。
そもそも、その時摂取できていた1000kcalというのは成人男性の基礎代謝量以下です。
(基礎代謝量・・・何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に行われている活動で必要なエネルギー)
当時の基礎代謝量が1,354kcalなので、筋肉を増やすには全然足りてません
これ以上の栄養をとらないと筋肉の再生は無理・・。でも本当にこれ以上に食べることはできませんでした。水を少し飲むだけでゲップが出る。少量の食事で腹部膨張感。食べ過ぎると気分が悪くなる。食後は身体に力が入らなくなる。
もはや、どうしたらいいのかわかりませんでした。
続く・・・