移住しない被災者の気持ち | ヨーロッパの片隅で

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シリアスな話題から下ネタまで、ただ思いついたことを書いていきます。

傍から見てたら、放射能の汚染で危険なのは明らかなのに、今でも結構福島でがんばって生活している人がいる。


傍から見たら、”ばか?”って、思ってしまうが、よく考えれば、彼らの気持ちは理解できる。


移住したら、確実に生活レベルが落ちる。肩身が狭い生活を強いられる。親切な人が住居を提供してくれたとしても、立場は低くなってしまう。


それだったら、汚染されていて、将来的に病気になったとしても、福島で今の生活を維持しながら、政府に援助や除染などを要求しながら、できるだけ放射能の影響を受けないようにして、生活していく方がいい。


と判断したのだろう。


癌になる可能性が数%増えても、寿命が10歳短くなったとしても、移住して、人生が低迷することを考えれば、総合的に判断して、福島にい続けたほうが得策であると、考えているのだと思う。


もちろん、故郷を離れたくないという心情的なものもあるだろうが。


傍から、移住しろ、移住しろとは、気安く言えない。


もし、移住しろというなら、将来にわたり、今よりもレベルの高い生活が保証される必要があるだろう。