全く突然ですが、上野のエロ映画館がゲイのハッテン場って、有名なんですね。
実は僕、そこに行ったことがあるんです。いえいえ、そういう目的じゃありません。ただ健全にエロ映画が見たかったんです。
あれはまだ僕が28歳の時、中国国費留学の試験のために大阪からわざわざ東京の文部省に行った帰り、
上野公園に行って、そのあと何か時間つぶしすることはないかなと思っていたら、駅の近くのポルノ映画館が500円だったので、ちょっと見てみることにした。
中は人はパラパラだった。通路には、いかにも男性のごつい体の女装した人もいた。
なんか変な雰囲気だなあと思ったけど、座席に座って、すでに上映が始まっていた映画を見ていると、
僕の座った列には誰も座ってなかったのだけど、一人のおじさんが僕の横に座って、手を僕の足のほうに徐々に徐々に這わせてきた。
僕は持っていたビジネスカバン(黒の四角のぺちゃんこのやつ)で壁を作って、その手の侵入を何とか防いだ。
ああいう時って、声が出ないんですよね。「やめろ!」って言えばいいもんですけど、女性の気持ちがわかります。
そのおじさんはしばらくしたら、退散してくれました。そしたら、なんと二人目のおじさんが登場ですよ。
また同じように壁を作って、防ぎました。
そのおじさんが退散したあと、僕もその映画館から退散しました。
その時の僕って、絶好のカモだったと今考えたらわかります。
なれないスーツを着て、いかにも新入社員って感じだったかもしれません。
当時はある意味、うぶだったんですね。今だったら、「やるなら、やってちょうだい。でも、気持ちよくなかったら、訴えるわよ!」みたいな。かもしれません。
まあ、そういう体験もしましたが、なんとか中国留学の試験に合格して、中国に留学しました。